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縁起説を中心とした説一切有部アビダルマの思想史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08J09084
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 印度哲学・仏教学
研究機関東京大学

研究代表者

一色 大悟  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2008 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2009年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2008年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワードインド仏教 / 説一切有部 / アビダルマ / 『阿毘達磨倶舎論』 / 『阿毘達磨順正理論』 / プドガラ論者 / 縁起説 / 無為法
研究概要

平成二十年度当初においては『阿毘達磨倶舎論』第二章「根品」の因果論該当箇所のサンスクリット・テクスト再校訂を継続することと、有部系諸文献における縁起説の輪廻論的側面についての検討を行なうことを計画した。
『倶舎論』第二章「根品」の因果論該当箇所のサンスクリット・テクスト校訂作業にあたって、まず『倶舎論』関係の和漢撰述・チベット撰述文献の資料収集を継続した。その結果として、存在は確認しつつも入手しえていなかった資料を数点複写の形で得ることができた。また『倶舎論』第四章「業品」、第五章「随眠品」、第九章「破我品」.において議論が関連する箇所、および『倶舎論』に対する反駁書として重要な『阿毘達磨順正理論』の三世実有説(説一切有部の存在論の基礎となる説、一切のものは一切時に存在すると説く)を論ずる箇所の訳注を行い、因果論に関するそれらの内容との比較検討を行なった。結果として「根品」因果論該当箇所のサンスクリット・テクスト校訂は、上記の情報収集に時間を費やす必要があったため、完遂し得なかったものの、精度の高い校訂のための基礎固めを十分に行なうことができた。
第二に、縁起説の輪廻論的側面について検討し、『倶舎論』「破我品」における無我説を踏まえつつ、『阿毘達磨識身足論』『阿毘達磨大毘婆沙論』『阿毘達磨順正理論』などの有部系諸文献との比較検討を行なった。また、上記文献において対論者として現れる犢子部の議論については、さらに正量部の『三彌底部論』、及び後代に書かれた諸論書における議論を調査した。

報告書

(2件)
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 有部アビダルマ論書における無為法の実有論証について2009

    • 著者名/発表者名
      一色大悟
    • 雑誌名

      インド哲学仏教学研究 16

      ページ: 39-54

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 有部アビダルマ文献における縁起と無為2008

    • 著者名/発表者名
      一色大悟
    • 学会等名
      東京大学文学部インド学仏教学研究室研究例会
    • 発表場所
      東京大学
    • 年月日
      2008-11-13
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2024-03-26  

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