研究課題/領域番号 |
08J10151
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
動物生理・行動
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
宇野 佑子 東京大学, 大学院・理学系研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2009年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2008年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | ミツバチ / キノコ体 / 小胞体 / カルシウムイオン / インサイチュウハイブリダイゼーション / GFP / 高次中枢 / ウイルスベクター / 分子生物学 / 昆虫 / プロテオミクス / 幼若ホルモン |
研究概要 |
ミツバチは齢差分業や高い記憶学習能力といった発達した脳機能を持つ。前年度までに得られた研究成果から、ミツバチで顕著に発達している高次中枢(キノコ体)の小胞体がカルシウム放出、貯留機能を亢進していることを示唆する結果を得た。ヒトの脳ではこれらの遺伝子の亢進は報告されているが、ミツバチの近縁種でありモデル生物であるショウジョウバエでは検出されておらず、これらの遺伝子の亢進が社会性を持つ生物でのみ亢進している可能性もあると考えている。本年度はこの結果を国際紙に投稿すべく追加実験・論文執筆を行った。 またミツバチで上記仮説等を検証するためには、脳への遺伝子導入系やその評価系が必須であると考えられるが、これまでにミツバチ成虫で利用可能な実験系は確立されていない。そこでその実験系の確立を目的に、ウイルスベクターを用いたミツバチ脳への遺伝子導入系の確立に携わった。まずは系の確立を目的としているため、Green Fluorescent Protein(GFP)遺伝子を成虫にインジェクションした個体の脳を用いて、インサイチュウハイブリダイゼーション法により脳へのGFP導入が検出可能かを検討し、同方法で検出が可能であるという結果を示唆した。遺伝子導入系やその評価系を確立することは、本研究の仮説検証に必須であるのみならず、ミツバチの脳機能と脳で発現している遺伝子の機能の相関を検証するうえで重要であり、研究分野へのインパクトが非常に大きいものである。
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