• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

文化資源における三次元デジタルデータの利活用

研究課題

研究課題/領域番号 08J10324
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 文化財科学
研究機関東京大学

研究代表者

鎌倉 真音  東京大学, 大学院・学際情報学府, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2008 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2010年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2009年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2008年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード文化資源 / 3次元デジタルアーカイブ / デジタルデータ利活用 / 情報考古学 / デジタル文化財 / 3次元デジタルデータ / デジタルデータの利活用 / デジタルコンテンツ / 教育 / ビジュアリゼーション / 仮想修復
研究概要

本研究は、有形文化資源の3次元デジタルアーカイブデータの利活用について、データの計測作業と取得データを用いた解析と考察を通して、その有効な方法や今後の展開、可能性について3ヶ年で考察、検討するものである。最終年度である本年度も昨年度に引き続き、特に有形文化資源のデジタルデータの利活用に関して、考古学、美術史学、建築史学、など多分野にわたって具体的な解析や活動を通して研究を遂行した。主に、以下の2点に着目して研究を行った。(1)カンボジア、アンコール遺跡バイヨン寺院の大きな特徴である尊顔に関して、3次元デジタルアーカイブデータを用いた解析による考古学的考察を行った。12世紀に寺院を建立したとされる王(ジャヤヴァルマンVII)の坐像顔面デジタルデータと寺院尊顔の類似度等を検証する解析、アンコール遺跡群の中でもバイヨン期の寺院にだけ存在する尊顔の制作背景について考察を行った。解析、考察の結果は、バイヨン期の寺院建立の歴史等を明らかにし、多分野横断型研究の結果としても極めて重要なものとなる。(2)3次元デジタルアーカイブデータを用いた具体的事例をもとに、従来では文化資源そのものに対して行ってきた利活用活動を、デジタルデータの特長に着目し、広く文化資源全般にわたってデータとして利活用していく、プロセスデザインを行っている。サーバなどに蓄積されるばかりの文化資源デジタルアーカイブデータを有効に利活用するために、(1)のように具体的な対象を用いた解析、考察を行い、同様に様々な対象に対しても適用していくことは有意義である。
本研究の成果は、国内外を問わず文化資源における保存・デジタルデータ化・利活用に関する俯瞰的な考察を可能にし、文化資源を基軸とする多分野にわたる研究領域での具体的研究プロセスモデルの提案につながる。とりわけ国土も狭く、資源にも乏しい日本国において、あらゆる文化資源を有効な手段で保護、保全、保存、そして活用していくことは極めて重要である。

報告書

(3件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2010 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 3D Digital Archives of Scattered Stones Concerning Bayon Faces-Sequel2009

    • 著者名/発表者名
      Mawo KAMAKURA, Mony KHIEU, Katsushi IKEUCHI
    • 雑誌名

      Annual Technical Report on the Survey of Angkor Monument

      ページ: 248-256

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [雑誌論文] 3D Digital Archives of Scattered Stones Concerning Bayon Faces2008

    • 著者名/発表者名
      Mawo KAMAKURA, Mony KHIEU, Katsushi IKEUCHI
    • 雑誌名

      Annual Technical Report on the Survey of Angkor Monument

      ページ: 203-213

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] 3次元デジタルアーカイプデータによるカンボジアバイヨン寺院尊顔の制作背景調査2010

    • 著者名/発表者名
      鎌倉真音, 高松淳, 池内克史
    • 学会等名
      日本文化財科学会 第27回大会
    • 発表場所
      関西大学
    • 年月日
      2010-06-27
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] Archeological Survey of the Ancient Roman Statue Using 3D Shape Analysis2009

    • 著者名/発表者名
      Kyoko-sengoku-haga, Mawo Kamakura, Katsushi Ikeuchi
    • 学会等名
      Convegno Internazionale Ricostruzione della scena culturale e naturale delle zone danneggiate con l' eruzioni vulcaniche
    • 発表場所
      Tokyo, Japan
    • 年月日
      2009-02-11
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] 古代ローマ彫像の3次元形状解析による考古学調査2008

    • 著者名/発表者名
      比留間英, 藤原研人, 鎌倉真音, 高松淳, 芳賀京子, 池内克史
    • 学会等名
      じんもんこん(人文科学とコンピュータ研究会シンポジウム)
    • 発表場所
      筑波大学
    • 年月日
      2008-12-21
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [図書] 3次元デジタルアーカイブ(第12章 デジタル文化財の解析)2010

    • 著者名/発表者名
      池内克史, 大石岳史(12章鎌倉真音)
    • 総ページ数
      272
    • 出版者
      東京大学出版会
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書

URL: 

公開日: 2008-04-01   更新日: 2024-03-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi