研究課題/領域番号 |
08J10380
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
メディア情報学・データベース
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
藤堂 英樹 東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2010年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2009年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2008年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 3DCG / アニメーション / トゥーンシェーダー / ライティング / 陰影 / ハイライト |
研究概要 |
本研究では、「アーティストのための3DCGアニメーション制作支援」をテーマとし、アーティストが3DCGの見た目を制御するのに効果的なシステム、インターフェースの開発を行っている。当年度の研究では、これまでに研究したシステムを実際の映像制作に組み込むことに従事した。以下にその概要をまとめる。 ○陰影アニメーションの演出を可能にするツール「Shade Painter(シェードペインター)」 3次元モデルの陰影を簡単な操作で演出可能にする陰影制御法を提案する。既存手法で陰影を編集するとなると、ライトや形状の変更による非直観的な作業を強いられ、時間もかかり、現実的ではない。これを解決するため、本研究では、通常の3Dライティングに加えて、陰影をペイントブラシで直接モデルに描き込み修正できるトゥーンシェーダを開発し、直観的なインターフェースで陰影編集を可能にした。 本システムは、アーティストの意見を取り入れながら機能の追加、改善を進めている。実際の映像制作にも使用され、作品の質の向上に貢献している。 ○トゥーンシェーダのためのライティング強調手法 3次元モデルの陰影やハイライトを、手描きのアニメ表現に基づいて強調する手法を提案する。我々が今回扱った対象は、アニメ表現をする上で特に重要視されている「平坦さを強調するための直線的な陰影やハイライト」「鋭さを強調するための輪郭付近に出る陰影やハイライト」「凹凸を強調するための陰影やハイライト」である。既存手法では手間がかかったり、複数の特徴を強調したりすることは困難であったが、本手法では、少数のパラメータにより、インタラクティブに効率良く特徴の強調の仕方をデザインすることができる。 本手法でテスト映像を制作してもらったところ、手描きの陰影に近い効果を実現することが出来た。ただし、まだ実用化のレベルではなく、UI等今後の課題もある。
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