研究課題/領域番号 |
08J10407
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
古舘 昌平 東京大学, 大学院・工学系研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2010年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2009年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2008年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | Neural Stem Cell / p57 / Neural stem csll / p57(Kip2) / Quiescence / Neural Stem cell / Embryonic origin |
研究概要 |
本研究は哺乳類の成体神経幹細胞が発生の過程でいかにして作り出されるかを解明することを目指している。平成21年度までに、(1)胎生期マウス大脳脳室帯に際立ってslow-dividingな細胞群が存在し、この細胞群が成体神経幹細胞のoriginである可能性があること、(2)CDK inhibitorとして知られているp57(Kip2)が胎生期のslow-dividingな細胞群(Origin細胞)と成体神経幹細胞の細胞周期を遅くするために必要であることが示唆された.これを受けて平成22年度には、(3)Origin細胞でp57の発現を上昇させるメカニズムや、(4)Origin細胞の未分化性を成体まで維持するメカニズムに関して検討を行った。この結果、未分化性維持シグナルであるNotchシグナルがp57の発現を促進すること、p57には細胞周期制御以外にも神経幹細胞の未分化性を維持する機能があることが示唆された。これによって、胎生期の神経幹細胞の一部でp57の発現が上昇するとその細胞はslow-dividingになるとともに未分化性が強固に確立されることが示唆された。また、胎生期の神経幹細胞のなかからOrigin細胞を選ぶためにNotchシグナルが重要な役割を果たしている可能性が示唆された。
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