研究課題/領域番号 |
08J11085
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
光延 真哉 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2009年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2008年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 歌舞伎 / 江戸 / スペンサーコレクション / 加賀文庫 / 金井由輔 / 金井三笑 / 狂言作者 / 台帳 / 悪婆 / 墳墓 / 鶴屋南北 |
研究概要 |
平成21年度は次の1~3の論文を発表し、4の口頭発表を行った。なお、1と2は昨年度(平成20年度)内に投稿、受理されたものであり、その概要については昨年度の報告書に記載したためここでは省略する。 1.「『春世界艶麗曽我』二番目後日考」(『国語と国文学』86巻6号、2009年6月)2.「歌舞伎役者の墳墓資料」(『演劇研究会会報』35号、2009年6月)3.「スペンサーコレクション所蔵『風流ぶたい顔』について」(『国文学研究資料館平成21年度研究成果報告<見立て・やつし>の総合研究プロジェクト報告書』5号、2010年2月)4.「東京都立中央図書館加賀文庫所蔵『役者とんだ茶釜」について」(歌舞伎学会秋季大会、2009年12月12日、於鶴見大学) 3はニューヨーク公共図書館(The New York Public Library)のスペンサーコレクション(The Spencer Collection)所蔵の黒本『風流ぶたい顔』(延享2年刊ヵ)、4は東京都立中央図書館加賀文庫所蔵の名物評判記『役者とんだ茶釜』(明和7年成立、何笠著)を新たに紹介したものである。前者は「三段謎」の形式で江戸の歌舞伎役者40人を採り上げた作品、後者は鐘元撞後掾という架空の一座で上演された『菅原伝授手習鑑』の評判を記した作品であり、いずれも本研究が対象とする近世中期の江戸における、歌舞伎の享受の在り方を示す好資料である。 また、今年度は、昨年度、東京大学大学院に提出した博士論文をもとにし、笠間書院から刊行予定の単著『江戸歌舞伎作者の研究-金井三笑から鶴屋南北へ-(仮題)』の原稿執筆を行った。いずれの論考にも大幅な加筆訂正を施しているが、特に研究課題の一つとなっている初代金井由輔について、その事績を新たにまとめて増補したほか、従来活字化されていなかった金井三笑作『卯しく存曽我』の台帳の翻刻を掲載する予定である。
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