研究課題/領域番号 |
08J11099
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
東洋史
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
河野 正 東京大学, 大学院・人文社会研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2010年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2009年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2008年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 中国共産党 / 華北農村 / 河北省 / 社会主義 / 農業集団化 / メディア / プロパガンダ / 機関紙 / 地域研究 / 華北 / 農村 |
研究概要 |
本年度は、昨年一昨年から引き続き、1950年代河北省における社会主義改造の過程について分析を行った。具体的作業としては、中華人民共和国河北省石家荘の河北省档案館、同香港特別行政区の香港中文大学中国研究服務中心、アメリカ合衆国ワシントンD.Cの国立公文書館へ足を運び、関係する史料の収集に努めた。 具体的な研究内容としては今年度は主に、昨年度から引き続き農村における中共メディアに関する研究を進めると共に、高級合作社化の過程に農村レベルで見られた問題・障害について分析を行い、1950年代という時代が華北の農村にとって如何なるものであったのかを考察した。その結果、大きく分けて2つの成果が上げられた。1つはメディア研究に関するものであり、中華人民共和国初期の農村社会において、農業集団化の中で中共のメディアが浸透していく過程を明らかにできた。また後者については、1950年代半ばにおいて農村は決して一辺倒に社会主義体制に進んでいったのではなく、農村レベルでの社会主義改造は依然として多くの問題を孕んでおり、その時点では社会主義とは違った方向へ進む余地も残っていた可能性を指摘するに至った。これらを深めることで、より客観的で正確な1950年像を描くことが可能となるだろう。 それらの研究成果について、口頭・論文という形で発表をした。口頭発表については中国の国内学会である第11回両岸三地歴史学研究生論文発表会(於天津・南開大学)にて行い、また論文は『東洋学報』に掲載された。
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