研究課題/領域番号 |
08J11175
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
地域研究
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
鵜戸 聡 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 特別研究員(DC2)
|
研究期間 (年度) |
2008 – 2009
|
研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
|
配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2009年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2008年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
|
キーワード | カテブ・ヤシン / 文学 / アルジェリア / マグレブ / フランス語圏 / アラブ文学 / ベルベル / フランス語圏文学 |
研究概要 |
前年度における私の研究の成果として、まずは『コスモグラフィーとしてのカテブ・ヤシン-アフリカ性と民衆の詩学をめぐって』と題された博士論文の執筆を大幅に進めたことがあげられる。これは、我が国ではほとんど蓄積がなされていない、北アフリカ(マグレブ)のアラブ=ベルベル文学に関する本格的な研究としては最初のものとなるだろう。そのかたわらで、博士論文の内容にかかわる研究をそのつど発表する機会を得た。国内のさまざまな研究会のほか、レバノン国ベイルートやエジプト国カイロにおいて開催された国際会議においても、口頭およびポスター形式で研究の成果を報告し、当該分野の専門家らと英語やフランス語を用いて討議することができた。 さらに、一般から専門家までを対象とした共著を二冊上梓し、マグレブ文学についてのこれまでの研究を概説的に紹介した(Cf.私市正年編『アルジェリアを知るための62章』明石書店および石崎晴己・立花英裕編『21世紀の知識人』藤原書店)。 また、これまでの研究を活かすかたちでのアウトリーチ活動に数多く従事した。京都大学総合博物館および上智大学にて、アルジェリア・ドキュメンタリーの上映会を開催したが、アルジェリア人ドキュメンタリー監督のマレク・ベンスマイル氏を招へいして議論の場を設けた。私は企画・字幕翻訳・司会・解説などの仕事を行い、一般からも多くの参加者を得ることができた。さらに、神奈川県立横浜国際高校においてアルジェリアやレバノンの文化についての特別講義をおこなった。
|