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セルゲイ・エイゼンシュテインとアニメーション:エイゼンシュテインの芸術理論研究

研究課題

研究課題/領域番号 08J11176
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 美学・美術史
研究機関東京大学

研究代表者

土居 伸彰  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2008 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2009年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2008年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワードセルゲイ・エイゼンシュテイン / ユーリー・ノルシュテイン / アニメーション
研究概要

ロシアの映画作家セルゲイ・エイゼンシュテインが1930年代以降に残した芸術理論とアニメーションとの関係を考察するという目的の当研究は、エイゼンシュテイン芸術理論におけるアニメーションの位置づけを明らかにしたう昨年度の研究成果をふまえて、エイゼンシュテイン芸術理論のアニメーションへの適用可能性を考える後半の考察が行われた。
中心的な考察の対象となったのは、エイゼンシュテイン理論に影響を受けたと公言する、ロシアのアニメーション作家ユーリー・ノルシュテインである。学会発表「ユーリー・ノルシュテイン『草上の雪』について」は、2008年にロシアにて出版された初の理論的著作『草上の雪』にみられるエイゼンシュテイン理論の影響を明らかにすると同時に、ノルシュテインが自作の中心概念とする「追体験」(スクリーン上の出来事を観客に体験させることで、他者性に対する気付きを与えること)をキーワードとして、アニメーションにおける他者表象の可能性について、著作での記述と実際の作品の分析をふまえて行った。このテーマはさらに学会発表「追体験としてのアニメーション-ユーリー・ノルシテイン『話の話』を中心に」において、ディズニー作品における一体化のモチーフの頻出と他者性の排除と比較されることにより、より考察が深められた。また、エイゼンシュテイン理論のアニメーションへの適用可能性という観点から、エイゼンシュテイン後期芸術理論における「イメージ」概念(実際には不在であるにも関わらずその存在が感じとられてしまうもの)を用いて現代アメリカのアニメーション作家ドン・ハーツフェルトの作品分析を行う論文「ドン・ハーツフェルト作品におけるシンプルな描画スタイルの意義について」を、海外の映画祭での作家からの直接の聞き取り調査もふまえて執筆した。

報告書

(2件)
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (12件)

すべて 2010 2009 2008

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (7件)

  • [雑誌論文] ドン・ハーツフェルト作品におけるシンプルな描画スタイルの意義について2010

    • 著者名/発表者名
      土居伸彰
    • 雑誌名

      アニメーション研究 12(未定(掲載確定))

    • NAID

      40020619132

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文]2009

    • 著者名/発表者名
      クリス・ロビンソン(著)、土居伸彰(訳・解説)
    • 雑誌名

      ライアン・ラーキンやせっぽちのバラード(太郎次郎社エディタス)

      ページ: 204-217

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [雑誌論文]2009

    • 著者名/発表者名
      土居伸彰, 共著
    • 雑誌名

      アニメーションの映画学(加藤幹郎編)(臨川書店)

      ページ: 57-110

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [雑誌論文] ノルシュテイン『話の話』にみられるエイゼンシュテイン理論の影響について2008

    • 著者名/発表者名
      土居伸彰
    • 雑誌名

      ロシア語ロシア文学研究 40

      ページ: 38-45

    • NAID

      130007642695

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] フレームを超えて-エイゼンシテイン芸術理論における「イメージ」について2008

    • 著者名/発表者名
      土居伸彰
    • 雑誌名

      表象文化論研究 7

      ページ: 82-101

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 追体験としてのアニメーション―ユーリー・ノルシテイン『話の話』を中心に2009

    • 著者名/発表者名
      土居伸彰
    • 学会等名
      日本映画学会
    • 発表場所
      京都大学
    • 年月日
      2009-12-05
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] "知られざる"アニメーションを研究すること2009

    • 著者名/発表者名
      土居伸彰
    • 学会等名
      新英米文学会理論研究会
    • 発表場所
      早稲田奉仕園
    • 年月日
      2009-11-28
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] ユーリー・ノルシュテイン『草上の雪』について2009

    • 著者名/発表者名
      土居伸彰
    • 学会等名
      日本アニメーション学会
    • 発表場所
      神戸芸術工科大学
    • 年月日
      2009-06-28
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 越境するアニメーション-ソユズムリトフィルムを中心に2009

    • 著者名/発表者名
      土居伸彰
    • 学会等名
      日本アニメーション学会理論・歴史研究部会主催公開研究会
    • 発表場所
      日本大学(江古田キャンパス)
    • 年月日
      2009-03-14
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] ドン・ハーツフェルドを中心に、アニメーションにおけるシンプルさの可能性について2009

    • 著者名/発表者名
      土居伸彰
    • 学会等名
      日本アニメーション学会関西支部研究会
    • 発表場所
      京都大学(吉田南キャンパス)
    • 年月日
      2009-03-07
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] フレームを超えて-写真という観点から見たエイゼンシテイン芸術理論2008

    • 著者名/発表者名
      土居伸彰
    • 学会等名
      表象文化論研究・学生主催シンポジウム「写真の逆説」
    • 発表場所
      東京大学(駒場キャンパス)
    • 年月日
      2008-09-01
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] エイゼンシュテイン芸術理論におけるアニメーションの位置づけについて2008

    • 著者名/発表者名
      土居伸彰
    • 学会等名
      日本アニメーション学会
    • 発表場所
      関西学院大学 (上ヶ原キャンパス)
    • 年月日
      2008-06-29
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2024-03-26  

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