研究課題/領域番号 |
08J40115
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
生理学一般
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
佐々木 真理 大阪大学, 医学系研究科, 特別研究員(RPD)
|
研究期間 (年度) |
2008 – 2009
|
研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
|
配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2009年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2008年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
|
キーワード | 膜電位 / イオンチャネル / プロトン / T細胞 / 免疫 / プロトンチャネル |
研究概要 |
電位依存性プロトンチャネルの生理機能の解明のために現在までに、このチャネルのノックアウトマウスを作製した。このマウスは正常に発生し、正常に交配もできるが、生後半年以上経たマウスでは明らかな脾臓肥大が認められた。また、血清を調べると自己抗体が出現していることが分かった。腎臓の糸球体へのIgG沈着も認められ、病理切片のHE染色やPAS染色でも糸球体の構造的な異常が見受けられた。これらの症状は、自己免疫疾患である全身性エリテマトーデスSLEによく似た症状である。これまでにSLEのモデルマウスでは、マクロファージ機能の低下により、生体内でアポトーシスした細胞の処理に異常をきたし、結果自己抗体である抗核抗体が血清中に出現するという知見がある。そこで、プロトンチャネルのノックアウトマウスから採取したマクロファージでも同様の現象がおこっているか調べてみたところ、際立った異常は見受けられなかった。現在はT細胞に着目して解析を行っており、このチャネルが発現しないnaiiveT細胞で、抗原刺激依存性に細胞生存率が低下していることを見出した。一方で、記憶T細胞では生存率に差はなかった。また抗原刺激に依存し、電位依存性プロトンチャネルの発現が調節されていることも明らかになった。現在は電位依存性プロトンチャネルがT細胞の機能にどのような影響を与えているのかを細かく調べている。
|