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mDia-Liprin-α情報伝達機構の解析によるRhoの細胞内機能発現機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 08J56361
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 医化学一般
研究機関京都大学

研究代表者

坂本 智子  京都大学, 医学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2008 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2009年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2008年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードアクチン / Rho / mDia / Liprin-α / actin / 細胞運動
研究概要

細胞骨格は、細胞の形態形成、免疫細胞の遊走、神経回路形成など様々な生命現象の基盤を制御している。細胞骨格を制御する主要な分子の一つが、低分子量G蛋白質Rhoである。Rhoは活性体のGTP結合型と不活性体のGDP結合型の間を往復し、細胞内分子スイッチとして働く。Rho標的分子の一つmDiaは、Forminファミリー蛋白質の一つであり、GTP結合型Rhoの結合によって分子内結合を開裂し、細胞内にアクチン線維の誘導を引き起こす。しかしながら、Rho-mDia経路の時空間特異的制御機構は不明な点が多い。
本研究では、mDia結合タンパク質の同定を通して、上記の問題にアプローチした。mDia1のN末領域をbaitとし、マウス脳ライゼートを対象にpull-downアッセイを行い、新規mDia結合蛋白質Liprin-αの同定、単離した。免疫沈降法、リコンビナントタンパク質を用いた解析により、mDiaはLiprin-αのコイルドコイル領域のC末側に直接結合することを見出した。mDiaのRho結合領域へのRhoの結合およびN末領域への結合をmDiaのC末(Dia-autoregulatory domain)と競合することを見出した。次に、細胞内におけるmDiaの機能への影響を確認するためにRNAi法によりMIH3T3細胞、HeLa細胞内のLiprin-αを枯渇させたところ、アクチン線維および接着斑が増加することが明らかになった。Liprin-αのmDia結合領域を強制発現させたところ、アクチン線維および接着斑の減弱が認められた。以上のことから、Liprin-αはmDiaによるアクチン重合を負に制御する分子であることが示唆された(論文作成中)。
また、リコンビナントタンパク質を用いて、Liprin-αの最小mDia結合領域を決定し、mDia-Liprin-α複合体の発現・精製に成功した。現在、結合様式を検討するために結晶構造解析を進めている。

報告書

(2件)
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文]2009

    • 著者名/発表者名
      坂本智子、石崎敏理、成宮周
    • 雑誌名

      Small Gタンパク質 小さな巨人の秘密に迫る。Small Gタンパク質Rhoのシグナル伝達経路とその細胞・生体内における機能(学研メディカル秀潤社)

      ページ: 1236-1241

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] Rho標的蛋白質mDia結合蛋白質Liprin-αよるアクチン細胞骨格の制御メカニズムの解明2009

    • 著者名/発表者名
      坂本智子、石崎敏理、東田知陽、渡邊直樹、大川克也、成宮周
    • 学会等名
      第82回 日本生化学会大会
    • 発表場所
      神戸ポートアイランド
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] Liprin-α sequesters mDia through direct binding and critically regulates actin polymerization in cultured cells2008

    • 著者名/発表者名
      Satoko Sakamoto, Toshimasa Ishizaki, Katsuya Ohkawa, Shuh
    • 学会等名
      The 48th American society for cell biology annual meeting
    • 発表場所
      San Francisco
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www5.mfour.med.kyoto-u.ac.jp/

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

URL: 

公開日: 2008-04-01   更新日: 2024-03-26  

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