研究課題/領域番号 |
09041009
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学・音声学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
中川 裕 (1999) 千葉大学, 文学部, 教授 (50172276)
金子 亨 (1997-1998) 千葉大学, 文学部, 教授 (20008949)
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研究分担者 |
周 飛帆 千葉大学, 外国語センター, 助教授 (80270867)
荻原 眞子 千葉大学, 文学部, 教授 (00129074)
金子 亨 千葉大学, 文学部, 名誉教授 (20008949)
佐藤 知己 北海道大学, 文学部, 助教授 (40231344)
津曲 敏郎 北海道大学, 文学部, 教授 (80113588)
風間 伸次郎 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (50243374)
中川 裕 千葉大学, 文学部, 助教授 (50172276)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
14,300千円 (直接経費: 14,300千円)
1999年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1998年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1997年度: 5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
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キーワード | サハリン / アムール / 危機言語 / ニヴフ語 / トゥングース諸語 / 音声資料 / 映像資料 / 言語教育 / ニヴフ / 語彙記述 / 食文化 / 言語調査 / 少数先住民族 / 北方ユーラシア / ネギダール / 言語学 / アムール・サハリン |
研究概要 |
サハリン島およびアムール川流域には、ニヴフおよびウィルタ、ナーナイ(ホジェン)、ネギダール、ウリチ等のトゥングース系の諸民族が居住しているが、彼ら固有の言語や伝統的な文化は多数民族であるロシア人や漢人の言語・文化に圧倒されて消滅の危機に瀕していることがつとに指摘されている.その現況について共通の認議を持つため、平成9年度に我々はロシア・日本の少数民族の研究者を千葉大学に招いて研究会を行い、シベリア少数言語に関する情報の交換と、現地調査の準備を行った。また、中国黒龍江省においてホジェン語の調査を行った。そこで得られた情報に基づき、平成10年度にはロシア共和国内のアムール川河口流域のニコラエフスク市およびマーゴ村で、ニヴフ語とネギダール語の文法、フォークロア、そして社会言語学的な情報についての調査を行った。さらに平成11年度にはニヴフ語に焦点をしぼり、アムール川河口流域のアレーエフカ村、およびサハリン島のネクラソフカ、チルウンヴド、ヴェンスコエ、カタングリなどの諸村において、食生活に関係する文化的な映像資料とともにニヴフ語の音声資料を収集した。これらの地域においてはロシア全体の経済状況の悪化によって、特に流通システムが崩壊し、ほとんど自給自足に近い生活を送らなければならないところも少なくなく、そういった意味では伝統文化がいやおうなしに残されているといえる部分もある。 しかし、その同じ経済問題のために、現地の教育者や研究者が、自分達の固有言語を継承するための調査・研究や、教材作りなどを行うのに困難をきたしていることも事実である。我々は今回の調査にあたって、そうした教材作りに役立てることを大きな目的のひとつとして資料を収集し、将来的な教材開発の協力のために、現地の学校や研究者などとの関係作りにも努力した。
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