研究課題/領域番号 |
09041024
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
考古学(含先史学)
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
新田 栄治 鹿児島大学, 法文学部, 教授 (00117532)
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研究分担者 |
西谷 大 国立歴史民俗博物館, 考古研究部, 助手 (50218161)
井上 和人 奈良国立文化財研究所, 平城宮跡発掘調査部, 考古第一調査室長 (60110087)
渡辺 芳郎 鹿児島大学, 法文学部, 助教授 (10210965)
BUI Chi Hoan ホーチミン市社会科学委員会, 考古学センター, 教授
CHAIKANCHIT コンケン大学, 人文・社会科学部, 準教授
CHALIT Chaik コンケン大学, 人文・社会科学部, 助教授
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
14,900千円 (直接経費: 14,900千円)
1999年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1998年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1997年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
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キーワード | メコン河 / 銅鼓 / 河川交通 / 文明化 / 初期国家 / チャンパサック / コーラート高原 / 鉄と塩 / 青銅器 / 鉄器 / ムン川 / チー川 / 古代文明 / 都市 / 水稲農耕 / オケオ文化 / ドンナイ文化 |
研究概要 |
メコン流域の先史時代から初期国家成立にいたる文明化現象について、ベトナム南部、タイ東北部、ラオス南部、カンボジアのメコン流域とその近隣地域で考古学的調査と研究を行った。ベトナム南部においては、メコン・デルタおよびドンナイ川流域の調査を行い、各地で前3世紀以降、河川毎に地域的統一化現象が起きていることを確認した。タイ東北では首長の威信財であったと考えられる銅鼓資料の収集を行い、合わせてメコンおよび支流のムン川、チー川、ソンクラーム川の流域と各河川の合流点が、メコンと支流の河川交通とコーラート高原内陸部とメコン本流およびベトナム沿岸地域との交通の重要な地域であったことを確認した。ラオス南部チャンパサック県の調査では,メコンの河川交通遮断地であるコーン瀑布上流域の河川交通上での経済的、政治的意義を調査した。カンボジアではプノンペン一帯での河川交通の意味を調べるため、メコン、トンレサップ等4つの河川の合流点を考古学的に調査し、博物館資料として保存してあるカンボジアの青銅器、特に銅鼓を中心に資料収集を行った。 現地調査の結果、メコン流域とその支流域には、東北タイに代表される鉄や塩、森林産物などの内陸産物を集荷また出荷するセンターが前3世紀ころから誕生したこと、これらのセンターの首長の威信財として東南アジアの代表的青銅器であるヘーガー1式銅鼓が受容されたこと、このような経済的、政治的拠点は、メコン本流とその支流の交通と運輸の拠点、つまり合流点、遮断点、島などに形成されたことが明らかとなった。これらの拠点的地域の中から後1世紀以降の都市の成立さらには国家形成へと進むものがあった。
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