研究課題/領域番号 |
09041033
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
檜山 幸夫 中京大学, 法学部, 教授 (40148242)
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研究分担者 |
井村 哲郎 新潟大学, 人文学部, 教授 (50303095)
酒井 恵美子 中京大学, 教養部, 助教授 (00217754)
大友 昌子 中京大学, 社会学部, 教授 (30060700)
栗原 純 東京女子大学, 文理学部・史学科, 教授 (40225264)
廣瀬 順皓 (廣瀬 順晧) 駿河台大学, 文化情報学部, 教授 (50265435)
水野 保 東京都公文書館, 主事
高橋 実 作新学院大学, 経営学部, 教授
高橋 益代 一橋大学, 経済研究所, 嘱託研究員
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
27,100千円 (直接経費: 27,100千円)
1999年度: 9,600千円 (直接経費: 9,600千円)
1998年度: 8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
1997年度: 9,200千円 (直接経費: 9,200千円)
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キーワード | 台湾総督府 / 日本近代史 / 台湾統治政策 / 東アジア史 / 植民地研究 / 台湾総督府文書 / 台湾総督 / 外地統治構造 / 日本政治史 |
研究概要 |
1.台湾総督府文書の収集は、該文書の所蔵者である台湾省文献委員会との学術協力協定に基づき、各年度の夏季休暇の期間及び春季休暇期間、同委員会において、写真・電子式複写及び筆記によって行った。その結果、明治28年から昭和20年迄の完璧な全目録を蒐集することができたが、文書そのものの収集は、破損の激しい文書が多かったことと、台湾側からの予期せぬ様々な制約により、明治期までしか達成できなかった。しかし、台湾統治政策の基礎構造にかかわる主要文書は概ね網羅するとともに、台湾総督の律令制定権に係わる重要な文書や外地統治の基本にかかわる決定的史料をはじめ、国語教科書検定史料やこれに伴う日本語教育史料、社会福祉政策にかかわる文書基隆軍港築港計画書や台湾人志願兵制度創設関係文書、台湾における司法制度や医療制度の史料・台湾神社に関する史料等の、貴重な未発見史料を収集することができた。 2.研究活動としては、日台共同研究者と研究協力者のほぼ全員が参加した研究全体集会や、中京大学及び台湾の台湾省文献委員会・中央研究院で行った6回の研究会により、従来の台湾統治史研究を総括した上での具体的政策事例研究を行い、それに基づく統治政策の決定過程を解明し、これらを踏まえた台湾初期統治構造論を明らかにした。その結果、従来の法文解釈主義による台湾統治論は、政策決定の実態分析により本質的に間違っていることを突き止め、そこから導き出された新たな台湾統治構造論を築き上げることができた。 3.台湾総督府文書を収集し、そこの文書構造論を分析したことにより、近代公文書(行政文書)の構造を解明することができた。
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