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科学系博物館における科学教育システムに関する国際比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 09041039
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 科学教育
研究機関静岡大学

研究代表者

大堀 哲  静岡大学, 情報学部, 教授 (30169057)

研究分担者 浅井 孝司  国立科学博物館, 普及部, 課長 (10300683)
吉武 弘喜  国立科学博物館, 教育部, 部長 (50291951)
武村 重和  広島大学, 教育学部, 教授 (70112159)
北山 大樹  国立科学博物館, 植物研究部, 研究官 (20270407)
小原 巌  国立科学博物館, 教育部, 室長 (60259992)
小川 義和  国立科学博物館, 教育部, 文部技官 (60233433)
古谷田 明良  国立科学博物館, 教育部, 文部技官 (70290864)
研究期間 (年度) 1997 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
14,500千円 (直接経費: 14,500千円)
1999年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
1998年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1997年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
キーワードインフォーマルサイエンスエデュケーション / 科学系博物館 / ナショナルカリキュラム / 博物館と学校との連携 / 科学教育プログラム / 博物館支援組織 / 大衆のための科学理解 / アウトリーチプログラム / ボランティア / インターン
研究概要

本研究では、インフォーマルサイエンスエデュケーションの観点から、欧米の科学系博物館の教育活動の実態と博物館を支える組織について調査した。その分析の結果以下のようなことが明らかになった。
(1)博物館における教育活動一般について
各博物館では幅広い層を対象とした教育活動が展開されている。全体として教育プログラムは多種多様に用意され、しかも対象年齢が厳密に決められて運営されている。それらは、実習活動よりは展示室内おける教育活動に重点を置いている。特にイギリスにおいてはナショナルカリキュラムとの関連性を持たせた展示解説シート等の教材が開発されている。
(2)博物館と学校等との連携について
学校と各博物館との連携は、日常的に盛んに行われている。児童・生徒を対象にしたものとその指導者である教師を対象にしたプログラムの2つに大別される。また博物館内で実施されているプログラムと館外(学校など)にて行われるプログラムとがある。
<アメリカ>アウトリーチプログラムとも呼ばれ物理的に博物館から遠距離にありそのために直接来館できない学校団体などを対象にしている。近年、各館の教育部門ではこのようなプログラムに加え、プログラムの遂行者(ボランティアや高校・大学生のインターン等)の養成に重点を置いている。
<イギリス>アウトリーチ活動やインタープログラム等はあまり見られず、むしろいかに博物館を効果的に利用してもらうかといった視点で教師等の青少年教育の指導者に対する教育プログラムの充実が図られている。
(3)博物館を支える組織について
<アメリカ>博物館どうしの連携、情報交換等の活動を支えているのが全米博物館協会(AAM)、科学技術協会(ASTC)や博物館・図書館協会(IMLS)等である。特に科学系博物館のネットワーク組織であるASTCは展示開発や科学教育事業への助言等を積極的に行っている。また科学教育プログラムや展示開発において、全米科学財団(NSF)の助成事業が果たす役割が近年きわめて重要になってきている。
<イギリス>イギリス国内の科学教育政策を支えているのが王立協会や王立研究所である。前者は大衆のための科学理解の促進を目指しており、ロンドンの科学博物館など複数の教育研究機関を巻き込んだ大がかりなプロジェクト(COPUS)を実施している。このように科学教育プログラムや展示開発において、博物館支援組織が果たす役割が近年きわめて重要になってきている。
本研究では、今後の我が国の博物館における科学教育の方向性を考えることができた。

報告書

(4件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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