研究分担者 |
西岡 伸紀 新潟大学教育人間科学部, 助教授 (90198432)
島井 哲志 神戸女学院大学, 人間科学部, 教授 (30136973)
野津 有司 秋田大学教育文化学部, 教授 (40113906)
川端 徹朗 (川畑 徹朗) 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (50134416)
高石 昌弘 大妻女子大学, 人間生活科学研究所, 所長 (50077187)
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研究概要 |
本研究は,欧米のライフスキル教育の理論と実際について調査し,わが国への適用に資することを目的とした.平成9,10年の2年間にわたり,アメリカ合衆国,欧州(イギリス,フランス.スイス・WHO)およびオーストラリアにおけるライフスキル教育プログラムについて調査を行うとともに関連資料を収集分析し,以下の成果を得た. (1) ライフスキルはセルフエスティーム形成スキル,意志決定スキル,目標設定スキル,ストレスマネジメントスキル,対人関係スキルの5つのスキルで構成され,わが国における「生きる力」に近い概念であることを明らかにした. (2) 世界各国におけるライフスキル教育の発展過程と普及の歴史を調査し,ライフスキル教育が学校健康教育の基盤として位置づけされていることを確認した. (3) ライフスキル教育の方法をブレインストーミングとロールプレイを中心に調査し.特にその研修プログラムの構成,内容,実施方法の詳細を明らかにした. (4) 各国におけるライフスキル教育の健康問題への適用を薬物乱用防止教育,喫煙防止教育,食生活教育,性・エイズ教育について調査し,その有効性を確認した. (5) 以上の調査成果をもとに,学校教育におけるライフスキル教育の意義を健康教育の視点から総合的に考察するとともに,ライフスキル教育のわが国への導入,展開に着手した.
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