研究課題/領域番号 |
09041104
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
気象・海洋・陸水学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
柴田 隆 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (70167443)
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研究分担者 |
長田 和雄 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助手 (80252295)
松永 捷司 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (60022729)
岩坂 泰信 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (20022709)
高橋 幸弘 東北大学, 理学部, 講師 (50236329)
福西 浩 東北大学, 理学部, 教授 (90099937)
村田 功 東北大学, 理学部, 助手 (00291245)
林 政彦 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助手 (50228590)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
40,800千円 (直接経費: 40,800千円)
1999年度: 13,300千円 (直接経費: 13,300千円)
1998年度: 13,000千円 (直接経費: 13,000千円)
1997年度: 14,500千円 (直接経費: 14,500千円)
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キーワード | 北極 / 成層圏 / PSC_S / ライダー / スピッツベルゲン / アラスカ / オゾン / エアロゾル / PSCs |
研究概要 |
スバールバル諸島ニーオルスン(79°N,12°W)でのライダー観測では、多くのPSC事象を観測した。特に、成層圏温度が露点近くまで低下した際に頻繁に見られたPSC鉛直構造の"サンドウィッチ構造"は特徴的である。 成層圏の温度が露点温度付近にまで低下した際、しばしば偏光解消度がほとんどゼロで、532nmの後方散乱計数が5-8の層が現れる。また、この層の上端、下端には偏光解消度の極大の層が付随している。すなわち、球形(液滴)の粒子のPSC層を非球形(固体)のPSCの層が挟む(sandwich)ように見える。ただしこれら偏光解消度の層では後方散乱の増加は見られない。 サンドウィッチ構造では後方散乱と変更解消度の関係が高さ方向に逆相関となっている。この、後方散乱と偏光解消度の逆相関関係はサンドイッチ構造が現れた際のみならず、ほとんどのPSC事象で見られた。すなわち、後方散乱と偏光解消度が同時に増加する例はほとんど無かった。 数値モデルによるライダー観測結果のシミュレーションは、PSCの微物理過程に関して、いくつかの重要な示唆を与えているが、ライダー観測されたPSCの特徴の一部が硫酸/硝酸/水からなる三成分系液滴粒子によって再現できることを示した。また、観測の良好な再現(偏光解消度数%)は限られた個数の固体粒子数(10^<-3>から10^<-2>個/cc)でのみ可能であることが明らかとなった。
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