研究分担者 |
糸田 千鶴 大阪短期大学, 経営情報学部, 常勤講師 (80246800)
井口 博夫 姫路工業大学, 環境人間学部, 教授 (40112073)
劉 育燕 中国地質大学, 地質科学学院, 教授
松田 高明 姫路工業大学, 理学部, 教授 (50145827)
|
研究概要 |
二年間の研究期間で,4つの調査隊(1997A・B/1998A・B)を送り出した。アジア大陸の変形現象を見積もるために,アジア大陸東部の南北に二つの調査研究地域を設定した。南部調査地域には,変形がおこったと推定される地域であるインド大陸の東北に位置する中国の雲南省を(調査隊1997A・1998A)、北部調査地域にはインドから十分はなれて変形を被らなかったと推定される北中国地塊の内蒙古自治区を選んだ(調査隊1997B)。1998年度は,内蒙古自治区に未曾有の洪水が起こったため,ロシア共和国の沿海州のシホテアリン山地を変形がおこらなかった地域とした(調査隊1998B). (1997A隊)雲南省の中央部にて白亜紀・古第三紀の赤色砂岩の試料を採取した.向斜の構造を示す永仁盆地と大姚の北部地域において42箇所・計336個の赤色砂岩を採取した.現在古地磁気測定用の試料作成し測定中である. (1997B隊)内蒙古自治区の大興安嶺山脈に分布するジュラ紀の溶結凝灰岩を3箇所計18個採取し,残留磁化を測定を完了した. (1998A隊)四川省・雲南省において調査をおこない.四川省南西部にて後期ジュラ紀の赤色砂岩の試料を,また、雲南省南西部にて白亜紀の赤色砂岩を採取した。合計41個所・366個の試料を採取し,現在古地磁気測定用の試料作成し測定中である. (1998B隊)ロシア共和国のシホテアリン北部に分布する白亜紀の溶結凝灰岩を,3箇所計34個採取した。ロシアからの輸送を現在待っている. 1997・1998年度調査隊以前採取した試料についても,古地磁気学的研究をおこなった.
|