研究課題/領域番号 |
09041121
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 学術調査 |
研究分野 |
水工水理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
玉井 信行 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (90010818)
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研究分担者 |
VU Thanh Ca (CA Vu Thanh) 埼玉大学, 工学部, 助教授 (60261880)
浅枝 隆 埼玉大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (40134332)
有田 正光 東京電機大学, 理工学部, 教授 (90130294)
江頭 進治 立命館大学, 理工学部, 教授 (00027286)
井上 和也 京都大学, 防災研究所, 教授 (50026126)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
13,900千円 (直接経費: 13,900千円)
1998年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
1997年度: 7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
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キーワード | メコンデルタ地域 / 洪水氾濫 / 塩水遡上 / シルテーション / マングローブ破壊 / 開発計画 / 情報収集 / 複雑水路網 |
研究概要 |
平成9,10年度にわたって、メコンデルタ地域を中心として現地調査を行った。塩水遡上とそれに伴う塩害の実態、洪水氾濫の変化や複雑水路網の調査を行った。また、メコンデルタにおけるシルテーションの現状、デルタで生じているマンゴローブ破壊の実態についても調査を行った。 また、ベトナムメコン委員会、ベトナム水文気象研究所、ベトナム南水資源研究所、ホーチミン工科大学との研究機関に訪問して、情報収集を行った。 さらに、外国研究者を東京に招聘して、メコン流域開発に関するワークショップを2回開催した。これによる情報交換で問題の整理が可能となり、研究における展望が開けた。 本研究により、メコン河、バサック河およびデルタ内の水路・運河によって構成される河川網と河川網に囲まれた氾濫原(多くは農地)における洪水氾濫水の挙動を、一次元モデルおよび平面二次元モデルを組み合わせて解析するモデルを開発した、既往の氾濫と比較して少なくとも定性的には一致する結果が得られた。 また、メコン河とトンレサプ河との合流領域における流れと河床変動の数値解析を行った。この領域の流れの再現と侵食・堆積傾向の予測を試みた。その結果、数条件下での流況と合流部での堆積傾向が再現された。 また、トンレサプ湖の流域における土地利用のデータ整理ができ、水収支計算が行った。 さらに、エアカーテンによる塩水楔の遡上阻止に関する実験が行った。塩水侵入阻止ための幾つかの工学的手法をを提案した。 本研究によるメコンデルタ地域の開発の基礎資料を作成することができた。今後、この資料を基づいてさら詳しく分析を行い、メコン地域の河川に対する学問的な成果としてだけでなく、今後我が国の経済援助を行う際の重要の情報として役立てる。
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