研究課題/領域番号 |
09041139
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
系統・分類
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
鈴木 仁 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 助教授 (40179239)
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研究分担者 |
酒泉 満 新潟大学, 理学部, 教授 (40175360)
土屋 公幸 宮崎医科大学, 医学部, 助教授 (30155402)
KARTUTSEVA I ロシア科学アカデミー, 極東支部・生物土壌学研究所, 主任研究員
CHELOMINA Ga ロシア科学アカデミー, 極東支部・生物土壌学研究所, 主任研究員
KRYUKOV Alex ロシア科学アカデミー, 極東支部・生物土壌学研究所, 研究部長
KARTAVTSEVA イリーナ ロシア科学アカデミー, 極東支部・生物土壌学研究所, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 北ユーラシア / 分子系統学 / 生物地理学 / 第四紀 / ロシア産小型哺乳類 / DNAマーカー / 分子系統 / 小型哺乳類 / 地理的変異 / ロシア / 日本固有種 |
研究概要 |
日本列島には100種ほどの在来陸生哺乳類が生息し,小型哺乳類を中心に固有種が多い。在来のネズミ類14種のうち8種は日本固有種である。日本産の小型哺乳類について、ロシア産との分子系統学的検討を試みた。日本産哺乳類と大睦産種との系統関係をミトコンドリアDNAのチトクロームb遺伝子,核遺伝子のIRBPエクソン領域について解析したところ,北海道に生息する種はロシア産の哺乳類種と強い関連性を示した。特にハントウアカネズミでは著しい類縁性を示した。一方、北海道固有種のムクゲネズミでは独自の大きな変異を蓄積していた。このムクゲネズミとタイリクヤチネズの間の分岐年代はラットとマウスの分岐年代を1000万年前と仮に定めたときに,およそ100-200万年前と権定され,第四紀の初頭にはすでに渡来した可能性も示唆された。北海道は氷河期の初期から最近に至るまでロシア産哺乳類の影響をまんべんなく受けていたものと思われた。本州・四国・九州地域の種で大陸産のものと強い遺伝的類縁性を示したものは調べた限りではカヤネズミだけであった。カヤネズミにおいてはロシア、韓国、日本とでほとんど変異はなく、この種が近年この地域に分布を広げたものと推察された。他の種においては高い固有性を示し、化石からの渡来年代の推定と大きな不一致が認められた。例えば、これまで、第四紀の後期に渡来したと考えられていたコウベモグラはロシア産韓国産のものと大きな変異性が観察された。
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