配分額 *注記 |
6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
1999年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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研究概要 |
乾湿の傾度にしたがって分布する多様なモンゴル草原において,前年度採取した植物130種について,δ^<13>Cと窒素濃度の測定を終了した.130種中2種のみがC4植物であった.δ^<13>Cは生育環境の違いを反映したが,δ^<15>Nや窒素濃度は反映しなかった.当初予想したNUEとWUEの間に相関はなかった.しかし,3地点以上に出現した種(12種)についてδ^<13>Cと窒素濃度の相対値比較を行ったところ,窒素濃度は乾燥するにつれて高くなり, δ^<13>Cは乾燥するにつれて低くなる傾向が見いだされ,両者の間に有意な負の関係があった.これは種内では,NUEとWUEの間にはトレードオフに関係があることを示唆するものである. モンゴル草原の植物群落構造に及ぼす気候と遊牧の影響について調査研究を行った.気候の異なる湿潤草原(Partizan)・典型草原(Tumentsogt)・乾燥草原(Bayan-Unjuul)のそれぞれに調査地を設定した.それぞれの調査値に遊牧の影響を排除するために,面積が100×100mの柵を設置し,柵内外の群落を層別刈り取りし生産構造を解析した.
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