研究課題/領域番号 |
09041155
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 学術調査 |
研究分野 |
系統・分類
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
西川 輝昭 名古屋大学, 大学院・人間情報学研究科, 教授 (50126885)
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研究分担者 |
駒井 智幸 千葉県立中央博物館, 主任技師 (20260242)
並河 洋 国立科学博物館, 筑波研究資料センター, 研究官 (40249909)
藤田 敏彦 国立科学博物館, 研究官 (70222263)
尼岡 邦夫 北海道大学, 水産学部, 教授 (50002085)
馬渡 峻輔 (馬渡 俊輔) 北海道大学, 大学院理学研究科, 教授 (50096913)
益田 芳樹 川崎医科大学, 医学部, 講師 (40069076)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
12,600千円 (直接経費: 12,600千円)
1998年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1997年度: 6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
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キーワード | 海産動物 / 分類学 / デーデルライン / タイプ標本 / お雇い外国人教師 / 日本の生物相 / ストラスブール動物学博物館 / ミュンヘン国立自然史標本館 / デ-デルライン / おやとい外国人教師 |
研究概要 |
1997年はストラスブール動物学博物館(以下、ストラスブール)において、そして1998年はこの他、ミュンヘン国立自然史標本館(ミュンヘン)およびフンボルト大学附属ベルリン自然史博物館(ベルリン)においても、デーデルライン・コレクションの現地標本調査を行った。その結果、本コレクションの全容が初めて以下のように判明した。 1. 含まれる標本総点数は3078点以上であり、ストラスブールに2336点以上、ベルリンに139点、ミュンヘンに603点以上が保管されている。 2. 分類群別内訳は、有孔虫類11点(うち、タイプ標本11点)、海綿動物門295点(73点)、刺胞動物門43点(1点)、軟体動物門頭足類157点(89点)、その他の軟体動物200点以上、環形動物門5点(1点)、節足動物門1113点以上(535点)、苔虫動物門253点(不明)、腕足動物門8点(0点)、棘皮動物門654点以上(77点)、脊索動物門ホヤ類36点(6点)、魚類259点(63点)、両生・爬虫・哺乳類44点(0点)である。 3. このコレクションに基づいて作られた新種・新亜種は約320で、タイプ標本は約860点を数える。 標本調査結果に基づき、上記動物群の詳細な標本リスト(可能な限り分類学的注記を付した)を作成し、「研究成果報告書」として英文で出版した。これにより本コレクションの各方面からの多様な研究利用が可能となった。さらに、タイプ標本の分類学的再検討の一端はすでに数編の原著論文として出版された(「研究発表」を参照)。こうして本調査は、動物分類学や日本列島の自然誌学への重要な貢献をなしつつある。 なお、ウィーン自然史博物館において多毛類や魚類標本の存在が確認されたが未調査に終わった。また、昆虫類や鳥類をはじめいくつかの動物群の調査は完了していない。これらは、タイプ標本のさらなる研究とともに、今後に残された課題である。
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