研究課題/領域番号 |
09042007
|
研究種目 |
特定領域研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | がん調査 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
|
研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
秋葉 澄伯 鹿児島大学, 医学部, 教授 (50145554)
|
研究分担者 |
愛甲 孝 鹿児島大学, 医学部, 教授 (60117471)
栄鶴 義人 (榮鶴 義人) 鹿児島大学, 医学部, 教授 (00041351)
CARRASCAL Ed バジェ州立大学, 医学部, 準教授
KATTOOR Jaya トリバンドラムがんセンター, 講師
CORVALAN Ale チリ大学, 医学部, 講師
孫 全富 鹿児島大学, 医学部, 助手 (90295238)
PEH SuatーChe マライヤ大学, 医学部, 準教授
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
11,200千円 (直接経費: 11,200千円)
1999年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1998年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1997年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
|
キーワード | EBウイルス / 胃癌 / 疫学 / EBER / 胃がん / 性差 / 生活習慣 / 疫学的研究 / 人種間差 |
研究概要 |
本研究の目的は、南米、北米、ユーラシア大陸の中で信頼に足る胃癌の罹患率または死亡率が得られている地域を中心に対象国を選び、EBウイルス関連胃癌の疫学的、病理学的、ウイルス学的特徴を明らかにしようとするものである。研究期間に調査・収集された胃がん症例は、コロンビア179例、メキシコ135例、チリ185例、ブラジル(日系人)149例、中国265例、マレーシア86例、インド115例、ロシア522例、ウズベキスタン172例である。すべての症例についてin situ hybridizationによるがん細胞中のEpstein-Barr virus encoded small RNA(EBER)の同定を行い、その陽性率と性、年齢、がんの発生部位、診断年、地域などの因子との関係について検討を行った。女性よりも男性の胃癌症例においてEBウイルス陽性胃癌の占める割合が大きく、年齢と共にEBウイルス陽性胃癌のリスクが低くなる傾向を認めた。胃癌の発生部位別にEBウイルス陽性胃癌の分布を比較すると、日本、コロンビアの男性、メキシコの女性などいくつかの例外はあるものの、多くの地域ではEBウイルス陽性胃癌の占める割合が最も高い部位は噴門部であり、続いて胃体部、幽門部の順であった。またEBウイルス陽性胃癌のリスクと診断年との間に有意な関係は認めなかった。性、年齢とがんの発生部位で補正を行った上でEBウイルス陽性率の地域差を検討したところ有意差を認め、日本を含むアジア地域やブラジル(日系人)よりもロシアや南米地域においてEBウイルス陽性率が高いことが示唆された。
|