研究課題/領域番号 |
09044035
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
農業経済学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
小林 宏至 大阪府立大学, 農学部, 教授 (70081560)
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研究分担者 |
橋本 卓爾 和歌山大学, 経済学部, 教授 (90279399)
藤田 武弘 大阪府立大学, 農学部, 講師 (70244663)
大西 敏夫 大阪府立大学, 農学部, 助教授 (90233212)
小野 雅之 山形大学, 農学部, 助教授 (90224279)
豊田 八宏 大阪経済法科大学, 経済学部, 助教授 (90122192)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
10,600千円 (直接経費: 10,600千円)
1999年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1998年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1997年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 青果物流通 / 上海市 / 大都市 / 卸売市場 / 流通再編 / 市場経済 / 地域開発 / 都市農業 |
研究概要 |
最終年度にあたる今年度の日中共同研究を通じて獲得された成果の概略は以下の通りである。 <都市農業研究>日中共同による鎮・生産隊・請負農家の実態調査から以下を確認した。(1)都市開発等と農地保全との調整問題の顕在化、(2)農業経営の規模経営化、担い手の篤農家・集団・私企業家、農作業の出稼ぎ農民依存、農業服務隊(農業サービス組織)依存化、(3)郷鎮企業への就業による所得増大と生活向上、(4)農業的土地利用と都市的土地利用との共存による農地の確保・有効利用、基盤整備の必要性、(5)農業従事者の量的確保と質の向上、多様で魅力的な農業経営の追求、先端技術の導入普及、農業技術の向上、多元的流通システムの構築、都市農業の多面的な役割・機能活用プランの策定の重要性など。 <生産・流通システム研究>各流通段階の構造変化のもとで、以下の課題解明の必要性を確認した。産地 : (1)萌芽的集出荷組織の具体的把握、(2)市場経済化で発生している野菜の過剰問題、(3)集出荷組織・担い手、(4)「郊菜」産地の持続的発展の措置、施策。卸売市場 : (1)「客菜」対応の広域流通型卸売市場と「郊菜」対応の地場流通型卸売市場との機能分化の実態把握、(2)政府機関の卸売市場管理の撤退、(3)「客菜」産地仲買人から代行・委託される販売代理人の組織化、(4)蔬菜公司の荷受業務に新たな流通主体の胎動の実態など、(5)卸売市場の開設者・卸売業者・仲卸業者に相当する担い手、効率的な取引方法、卸売市場の管理・運営システム、などの解明。小売 : (1)畜産・水産加工品の需要増、中食・外食化など消費形態の多様化、スーパー(超市)やCVS(便民店)の伸長などの実態、(2)生鮮食料品の集市貿易市場(自由市場)・国営菜市場等依存の業態と、露天営業等安全・衛生問題の実態把握、(3)スーパー商品調達構造の分析と、産地直結なども含めて生鮮食料品の流通再編に与える影響の解明の重要性など。
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