研究課題/領域番号 |
09044040
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
矢野 敬生 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (40200555)
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研究分担者 |
堀口 健治 早稲田大学, 政治経済学部, 教授 (80041705)
吉沢 四郎 中央大学, 商学部, 教授 (90055088)
柿崎 京一 宇都宮大学, 教育学部, 名誉教授 (00041799)
小玉 敏彦 千葉商科大学, 商経学部, 教授 (80178285)
林 在圭 早稲田大学, 人間科学部, 助手 (80318815)
金 一鐡 ソウル大学校, 社会科学大学, 教授
陸 学芸 中国社会科学院, 社会学研究所, 教授
間 宏 早稲田大学, 文学部, 教授 (10015357)
松田 苑子 淑徳大学, 社会学部, 教授 (30100986)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
13,900千円 (直接経費: 13,900千円)
1999年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1998年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
1997年度: 5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
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キーワード | 家族:家・チップ・家庭 / 親族:同族・門中・宗族 / 祖先祭祀 / 近隣:ムラ・マウル・自然・村落 / 労働組織:ユイ・プマシ / 土地所有 / 民間信仰:自然神・地縁神・氏神 / 地域統合 / 家族(家・チプ・家庭) / 親族(同族・門中・宗族) / 先祖祭祀 / 労働組織(エイ・ブマシ) / 近隣(ムラ・マウル・村) / 民間信仰 / 同族 / 親族 / 家族・家 / 門中 / 生業 |
研究概要 |
本プロジェクトは、共通の漢字・儒教文化圏の中核をなす日本・中国・韓国を対象にして、社会学・文化人類学的実証研究法を駆使して、三国の民族社会の基層的な構造・文化的特質を明らかにすることを目的とした。そこで上記の目的を遂行するために、文化的伝統を比較的濃密に保持している村落社会(具体的には(日)長野県富士見町瀬沢新田、(中)中国山東省菜蕪市房幹村、(韓)韓国忠清南道唐津郡桃李里)を対象として、参与観察にもとづくフィールド調査を実施した。 研究の枠組としては、第一に「家・家族・同族・宗族」、「土地・労働関係」、「信仰・地域統合」の3つのカテゴリーを設定した。第二に暫定的な結果として、以下述べるような諸点が明確となった。(1)中核的な文化概念が、例えば家族・同族・村落といった同一漢字で表現されていても、意味内容は相違しており、概念を再規定する必要がある。(2)社会結合の類型として定住型社会(日本)と移動型社会(中国・韓国)を設定することが可能であり、「村落」およびそれに基づく人間関係のあり方、村落祭祠、同族関係の様相が大いに異なっている。「信仰・地域統合」の面からみると、(3)日本の基礎構造が「ムラ」的地縁関係に規定される固定的な「入れ子型」体系をなすのに対して、韓国においては「ウリ」概念にみられるように伸縮自在の可変性を特徴としている。こうした特徴は「土地・労働慣行」においても同様であり、(4)日本の場合はムラを基盤として共同的志向が強いのに対して、中国・韓国では個人的祈願の志向が強くみられる。そして、(5)こうした全般的構造の特徴は、「親族・家族の構成や人間関係」においても顕著な差異をみせている。 ただし、今回の研究では個別のフィールド調査に力点がおかれたために、三国の基層的文化構造の比較という側面はむしろ今後の課題として残されている。
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