研究課題/領域番号 |
09044058
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
長谷川 哲夫 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (50134630)
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研究分担者 |
林 正彦 国立天文台, 光学赤外線天文学研究系, 教授 (10183914)
半田 利弘 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (40202270)
NYMAN Ake L. スウェーデンESOサブミリ渡望遠鏡, 教授
DAME Thomas ハーバード, スミソニアン天体物理学研究所, 教授
BRONFMAN Leo チリ大学, 理学部, 教授
森野 潤一 東京大学, 大学院・理学系研究科, 学振特別研究員DC2
NYMAN Ake L SEST, 教授
BOOTH RuyS. オンサラ天文台, 教授
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 16,900千円)
1999年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
1998年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
1997年度: 5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
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キーワード | 星の誕生 / 星間物質 / 銀河系 / マゼラン銀河 / ミリ波・サブミリ波 / 電波天文学 / サーベイ / チリ / 星間分子 / 銀河 / 天の川銀河 / ミリ波 / サブミリ波 / マゼラン雲 |
研究概要 |
銀河系の全域にわたり、星が誕生する材料となる星間分子雲の分布と性質を調査するために、私たちは口径60cmのサーベイ専用広角電波望遠鏡を独自に設計・製作し、日本国内から観測を行ってきたが、観測を日本から見ることのできない南の空に広げるため、60cm広角望遠鏡を南米チリのアンデス山中にあるヨーロッパ南天天文台ラシヤ観測所に設置して観測を実行した。その結果、波長1.3mmの一酸化炭素(CO)輝線による南北対称な銀河面サーベイを、世界で初めて行うことができた。特に銀河系の中心領域については、南半球からの観測の優位性を生かして非常に良質のデータを得ることができた。その解析から、銀河系中心部の分子ガスが、銀河系円盤部に比べて1桁高い圧力を持っていることが明らかにされた。また、CO輝線と水酸基(OH)吸収線の強度を定量的に比較することにより、銀河中心領域の分子ガス雲の視線に沿った奥行きを割り出す解析手法を開発し、それによって運動学的モデルから独立の銀河系中心領域のフェース・オン地図(銀河系を上から見たならばこう見えるであろう、という地図)を世界で初めて作成して発表した南半球でしか見ることのできない銀河系の伴銀河、大マゼラン雲の観測を行い、分子ガスの性質を銀河系のそれと比較した。その結果、大マゼラン雲中の30Dorから南に連なる2キロパーセクの分子雲複合体は、星形成の条件は整っているもののまだほとんど星が誕生していない特異なものであることが明らかにされた。
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