研究課題/領域番号 |
09044066
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究分野 |
遺伝
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
武藤 誠 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 教授 (70281714)
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研究分担者 |
佐々木 宣哉 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助手 (20302614)
松井 稔 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助手 (50282611)
セルディン マイケル カリフォルニア大学, ディビス校生化学部門, 教授
SELDIN F.Michael Department of Biological Chemistry, The University of California, Davis, Profess
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | マウス / 染色体マッピング / 精巣 / 大腸癌 / リンケージ・マッピング / 大腸がん / 精巣特異的遺伝子 |
研究概要 |
我々は、interspecific backcross miceにおけるrestriction fragment length variantsを用い、以下に述べる新規な遺伝子のマウス染色体上の位置をマップした。 我々はspermatogenesisの期間に発現されている8つの精巣特異的遺伝子を同定した。calmegin遺伝子(Clgn)は第8染色体にマップされた。synaptonemal complex protein遺伝子(Sycpl)は、第3染色体上のSyCpl-rs2と、第7染色体上のSyCP-rs3の2ケ所に存在した。relaxin-like factor遺伝子(Rlnl)は、第8染色体に、collapsin response mediator protein 1遺伝子(Crmpl)は第5染色体に、さらに3つの新しい精巣特異的遺伝子、A2.(Tsga2)、A8(Tsga8)、A12(Tsga12)が、それぞれ第3、X、10番染色体に存在した。 我々は別に6つの精巣特異的遺伝子を単離した。それらのうち3つは、outer dense fiber protein 1(Odfl),protamin 1(Prm1),protamin2(Prm2)と相同であった。残り3つは新しい遺伝子でgerm cell-specific protein 1(Gsg1),germ cell-specific protein 2(Gsg2),germ cell-specific protein 3(Gsg3)と命名した。Gsg1とGsg3は第6染色体、Gsg2は第11染色体、Odf1は第15染色体、Prm1,Prm2は共に第16染色体にマップされた。 共同研究者の伊藤らは、spermatocyteにのみ発現するtranscription elongation factorS-II(SII-T1)をクローニングした。SII-T1は第2染色体上にマップされた。 共同研究者の高久らは、TGF-βのシグナル伝達分子の一つであるDpc4(Smad4)のgenomic fragmentをクローニングした。Dpc4は第18染色体上でApc遺伝子と30cMの距離に存在することが判明した。そこで、Dpc4とApcが同じ染色体上にあることを利用して、腸管ポリプでのみこれら二つの遺伝子が欠失する変異マウスを作成したところ、腸管にsignet ring cellを持つ悪性の癌が発生したので、Dpc4が癌抑制遺伝子として働くことを直接的に証明することに成功した。
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