研究課題/領域番号 |
09044071
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
山下 広順 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80022622)
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研究分担者 |
難波 義治 中部大学, 工学部, 教授 (40029129)
国枝 秀世 宇宙科学研究所, 宇宙圏研究系, 教授 (00126856)
田原 譲 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (10135296)
古澤 彰浩 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 日本学術振興会特別研
寺島 雄一 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 日本学術振興会特別研
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
14,500千円 (直接経費: 14,500千円)
1999年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1998年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1997年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
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キーワード | 銀河団 / 硬X線望遠鏡 / 多層膜スーパーミラー / プラズマ温度 / 硬X線撮像 / 非熱的放射 / 活動銀河核 / X線撮像スペクトル / X線望遠鏡 / スパッタリング / 硬X線 / レプリカ鏡 |
研究概要 |
超新星の残骸、活動銀河核、銀河団等の硬X線での撮像観測を目指して、多層膜スーパーミラーを用い硬X線望遠鏡を開発した。それを搭載した最初の気球実験を2000年の夏に予定している。この望遠鏡は円錐近似によるWolter1型の斜入射光学系であり、X線天文衛星ASTRO-E(2000年2月10日に打ち上げられたが軌道に乗らず)と同じ多重薄板型レプリカ鏡による方式である。20-40keVのエネルギー領域で有効面積の増大を図るために、鏡面にはPt/C多層膜スーパーミラーを成膜する。金レプリカ鏡にスーパーミラーを成膜して硬X線望遠鏡を試作し、目標とする結像性能が得られることを確認した。その後、白金レプリカ鏡でより優れた性能が得られることが明らかになり、その大量生産方式を確立するとともに、製作を開始した。NASA/GSFCに研究者を派遣して共同研究を進め、気球実験に関する打ち合わせを行った。以下のような研究成果が得られた。 1.鏡面基板の製作 アルミ薄板をベースにしたPtレプリカ鏡で最も優れた性能が得られ、NASAと共同で鏡面基板の大量生産を開始した。1台の望遠鏡を組み上げるには2000枚程度の量産が必要である。 2.多層膜の成膜と性能評価 Pt/C多層膜スーパーミラーをDC及びRFスパッター装置によりレプリカ鏡に成膜し、特性X線及びSPring-8の硬X線ビームラインを用いて反射率の測定を行った。スーパーミラーの新たな設計法を見出し、性能向上を図った。 3.硬X線検出器の開発 NASA/GSFCはCdZnTe半導体を用いた撮像型検出器の開発を進めているが、我々はシンチレーションカウンターによる硬X線の撮像型検出器の開発を始めた。 4.望遠鏡の設計と製作 望遠鏡の鏡筒を設計・製作し、反射鏡を組み込んで結像性能の評価を行ったところ、ASTRO-Eと同程度の性能が得られた。
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