研究分担者 |
原野 友之 九州大学, 大学院・理学研究科, 助手 (80037275)
田村 茂彦 九州大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (90236753)
ERDMANN Ralf ルール大学, 生理化学研究所, 助教授
KUNAU WolfーH ルール大学, 生理化学研究所, 教授
RACHUBINSKI リチャード、エイ アルバータ大学, 医学部・解剖学・細胞生物学科, 教授
RACHUBINSKI リチャード アルバータ大学, 医学部・解剖学/細胞生物学科, 教授
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配分額 *注記 |
9,300千円 (直接経費: 9,300千円)
1999年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1998年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1997年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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研究概要 |
1)新たなペルオキシソーム欠損性CHO変異細胞株の分離と生化学解析ならびに相補性群分類 本課題研究では、P9OH/UV法及び蛍光抗体染色法により、先に分離した3種のペルオキシソーム欠損性CHO変異細胞、ZP24,Z65,ZP92に加えて、新たな相補性群に属する変異細胞株、ヒト相補性群2群(CG2)のZP105/ZP139,CG3のZP109,ZP110,ZP114,CG-JのZP119,CG-A(CG8)のZP124,ZP126,CG-HのZP128,CG-R(CG11)のZPG207およびZPG208を分離した。以上のことから、ヒト相補性群数13を含め哺乳動物細胞において計17の相補性群が明らかとなり、ペルオキシソーム形成には少なくとも17以上の遺伝子が必要と考えられる。 2)ペルオキシソーム形成因子(Peroxin)のクローニングとペルオキシソーム病患者異常遺伝子解析 CHO変異細胞Z24/ZP107,ZP109,ZP128,ZP110,およびZP119に対しそれぞれペルオキシソーム形成回復活性を有する相補遺伝子PEX1,PEX12,PEX13,PEX14,およびPEX19の単離に成功、ついでPEX14を除きそれぞれに対応する相補性群におけるペルオキシソーム欠損症の病因遺伝子であることも明らかにした。また酵母相補遺伝子を用いてexpressed sequence tag(EST)search法によりPEX10,PEX16ヒトホモログをクローニングし、それぞれは相補性群B(7)群およびD(9)群の病因遺伝子であることも解明した。さらにZP105およびZP139細胞用いた細胞生化学的解析の結果、ヒト相補性群2群の相補遺伝子産物Pex5p(PTS1シグナルレセプター)はPTS1タンパク質のみならず哺乳動物系独自の機能としてPTS2タンパク質の輸送にも関わることを明らかにした。
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