研究分担者 |
落合 明 新潟大学, 工学部, 助教授 (90183772)
佐藤 英行 東京都立大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80106608)
鈴木 孝 筑波研究学園都市産学協同推進機構, 教授 (30004344)
MIGNOT Jean?Michel フランス, LLB研究所, 主任研究員
岩佐 和晃 東京都立大学, 大学院・理学研究科, 助手 (00275009)
MIGNOT J.ーM. フランス, LLB研究所・CNRS, 主任研究員
MIGNOT J.ーM フランス, LLB研究所・CNRS, 主任研究員
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研究概要 |
2年間にわたる本課題において,国内研究分担者を,延べ13名,ポーランド,チェコ,ドイツ,オーストラリア及びフランスの研究施設及び国際会議に派遣し,また,国外研究者を延べ7名招聘し国内研究分担者との共同研究を行った.主な結果として,(1)CePの特異な物性が,結晶場の励起状態がp-f混成効果により局所的に強く引き下げられることによることを,偏極中性子散乱による磁気形状因子の研究から明らかにし,また,CeAsにおいても,Cepと同様の磁気相図が,高圧下で見られることを明らかにした.また,このような特異な磁性の結晶構造への影響を調べるため,CeSbのフォノンの測定を行った.(2)Yb_4As_3の重い電子異常が,電荷秩序により生じたYb^<3+>イオンの1次チェーンに起因するスピン励起によるものであることを明らかにしたが,より詳細な中性子散乱の実験の結果,電荷秩序は当初の測定結果に比べより完全に近いこと,また磁気励起の磁場依存性が,1次元ハイゼンベルグモデルでは説明できず,このモデルに補正が必要であることが明らかになった.又同じ結晶構造を持つSm_4Bi_3について,Yb_4As_3と同様の電荷秩序が生じていることを明らかにした.このほか,(3)TmTeにおける圧力下の絶縁体ー金属転移および4重電極秩序の研究,(4)UNiGaにおける強い磁気異方性と巨大磁気抵抗の研究,RFe_4P_<12>およびUCoAlの研究,さらに,(5)Sm_3Te_4における重い電子異常と価数揺動の研究においても大きな進展があった.
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