研究課題/領域番号 |
09044101
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機化学
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
櫻井 英樹 東京理科大学, 理工学部, 教授 (70025873)
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研究分担者 |
三治 敬信 東京理科大学, 理工学部, 助手 (00287484)
阿部 芳首 東京理科大学, 理工学部, 教授 (20084460)
WEST Robert 米国, ウィスコンシン大学化学科, 教授
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1999年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1997年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | ポリシラン / 親水性ポリマー / ミセル / 自己集合 / ナノ組織体 / 取込・放出 / 架橋反応 / シリレン / 環化反応 / ジシレン / 反応性中間体 / ブロック共重合体 / マスクしたジシレン / アニオン重合 / 高分子ミセル / 臨界ミセル濃度 / シロール / σ共役 |
研究概要 |
マスクしたジシレンのアニオン重合法によりポリシランと炭化水素親水性ポリマーであるポリヒドロキシエチルメタクリル酸あるいはポリメタクリル酸の両親媒性ブロック共重合体を合成した。これらブロックポリマーはアルコールまたは水に可溶でありミセルの形成を確認することが出来た。この時、ポリシラン鎖のコンホーメション変化とともにミセル形成していることが明らかになった。またポリメタクリル酸とのブロック共重合体において、形成したミセルのシェル部分のカルボン酸部分について架橋飯能を行い、ポリシランのナノメーターサイズの組織体を合成した。架橋ミセルの構造は分子間力顕微鏡で確認した。またこのナノサイズの組織体はその粒子を保った状態で、外部刺激によってミセルコア部分のポリシラン鎖のコンホメーション変化が観測され、ポリシランの電子状態の制御が可能であった。さらにミセルコアの疎水性部分に種々の物質の取込および放出が可能であり、まったく新しいタイプの分子コンテナとしての機能も示した。また架橋ミセルのコア部分を形成するポリシランの選択的な光分解によって、ナノメーターサイズの中空粒子を作製した。 シロールあるいはゲルモール環テトラシランが環状に結合したスピロ化合物の触媒量のブチルリチウムによるアニオン開環重合により、シロール環とテトラシランが高度に規則正しく交互に配列したポリシランの合成した。またこれらの重合反応機構の違いが明らかになった。得られたポリマーの光物性についてもあわせて検討したところ、ポリシランからシロールあるいはゲルモール環へのエネルギー移動が起きていること、特にシロール含有ポリシランの薄膜は、数ボルトの電圧によって発光を示すEL特性を示した。 シリレンに関する研究については、一分子内に二カ所シリレンを発生させることによる(集積化)、環状ジシレンの生成について検討を行った。低温で発生させた。1,6-ジシラヘキサン-1,1,6,6-テトライルのようなアルファ、オメガビスシリレンは容易に分子内二重化し、環状ジシレンである1,2-ジシラシクロヘキセン-1が生成した。また環状ジシレンはアルコール及び2,3-ジメチルブタジエンにより捕捉された。
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