研究分担者 |
森川 高行 名古屋大学, 工学部, 助教授 (30166392)
福山 敬 鳥取大学, 工学部, 助教授 (30273882)
喜多 秀行 鳥取大学, 工学部, 教授 (50135521)
細谷 涼子 鳥取大学, 工学部, 助手 (40294342)
谷本 圭志 鳥取大学, 工学部, 助手 (20304199)
マダナート セイマー カルフォルニア大学バーグレー校, 交通研究所, 準教授
カナファニ アディブ カルフォルニア大学バーグレー校, 交通研究所, 教授
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配分額 *注記 |
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1997年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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研究概要 |
モード連携下における利用者の交通行動や交通事業者の供給行動について,現時点では不明な点が少なくない.特に,カリフォルニアにおける高速鉄道やわが国におけるコミュータネットワークのように,特定のモードが実質的に欠落している地域に当該モードを導入することの効果は,そのような地域の利用・運用構造を相互に比較分析することにより初めて計測可能となる.そこで本研究では,日本と米国カリフォルニア州を対象に,利用主体の交通行動と交通事業者のサービス提供行動の分析,および交通システムをとりまく制約条件と利用可能技術の将来展望を行った.具体的には,(1)交通モード連携の概念整理,(2)需給者双方の行動特性に対する実証的分析,(3)異なる環境下におけるモード間の比較優位性に関する要因分析,(4)複数モードの連携効果の分析評価法の検討等を行ない,新たな交通モードの導入とモード提携がもたらす変化の様相を解明した. (1)交通システムに対する制約条件と社会的要請に関する検討 現行の交通システムが抱える制約条件を整理すると共に,個々のシステムに内在する内部的・外部的な不経済性を抽出・整理し,交通システムに対する社会的要請を明らかにした.同時に,これらの要請に対処するための技術的可能性についても考察した. (2)交通サービスの需給構造とその均衡に関する分析 これまでに開発したモード別交通需要モデルと供給モデルを統合した需給均衡モデルを構築し,複数の交通モードを連携し一体的に運営した場合のシステム挙動,ならびに個別運用した場合のそれを比較対照するためのモデル分析を行った.また,モード連携によりシステムの全体的効率を改善するための誘導方策の評価手法についても検討を加えた. (3)モード連携の展開に関する政策評価 本研究で実施したモデル分析の実用面における適用可能性を検討すると共に,モード連携の進展を図るため関連諸政策の分析・評価を試みた.
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