研究分担者 |
島田 行恭 岡山大学, 工学部, 講師 (10253006)
VEIKO Rouhia VTT Manufacturing Technology, 教授
PERTTU Heino VTT Manufacturing Technology, 上級研究員
ROUHIAINEN V VTT.Manufacturing Technology, 教授
HEINO Perttu VTT.Manufacturing Technology, 上級研究員
佐山 隼敏 岡山大学, 名誉教授
|
配分額 *注記 |
5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
1999年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1997年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
|
研究概要 |
本研究は,平成9年度〜平成11年度にわたり,岡山大学工学部システム工学科システム機能解析学とフィンランドVTT Automationとの共同研究により,知的情報処理を応用したHAZOP自動解析システム,およびダイナミックシミュレータを応用した危険評価システムを開発した. 連続プロセスおよび回分プロセスに対するオペラビリティ・スタディ自動解析システムを開発した.このシステムを実プラントへ適用するためには,設備異常,操作エラー,物質影響を含めた情報の構造化を図り,解析能力を向上させる必要がある.すなわち,異常情報モデルの充実,プロセス内異常伝播構造モデルの詳細化,外部影響モデルの構築などいくつかの解決すべき課題があった.これらの問題に着目し,VTT側と議論及び情報交換を行い,システムの実用化を図った. 高度情報化社会においては各種設計情報がネットワーク間で通信,交換される.安全評価情報についても例外とはならない.すなわち,危険情報,安全評価情報の表現,モデル化のための標準的枠組みが必要である.安全解析の結果は,解析対象固有の情報であるが,解析に利用した知識,情報,結果の一部は,一般に共通しているものも多数存在する.例えば,プロセス構成要素の故障とその結果生ずる出力の異常の関係に関するデータはいくつかの形態に分類することが可能である.すなわち,異常情報の構造化,標準化により,これらの情報をデータベースとして一般に供給し,共有化することも可能である.高度情報化社会に対応する安全評価支援システムについての議論と情報交換を行うとともに,ネットワークを通じての共同作業のための環境を開発した.さらに,反応器内の挙動についてはダイナミックシミュレータを構築するとともに,リスクの定量化について検討した.その結果,安全評価情報を基離とした安全保護系の設計とその評価が可能となった.
|