研究課題/領域番号 |
09044245
|
研究種目 |
国際学術研究
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究分野 |
植物形態・構造
|
研究機関 | (財)東京都神経科学総合研究所 |
研究代表者 |
林 しん治 財団法人 東京都神経科学総合研究所, 解剖発生学研究部門, 参事研究員 (20076996)
|
研究分担者 |
MCEWEN B. S. Rockefeller Unlversity, 教授
折笠 千登世 日本医科大学, 医学部・第1生理学, 助手 (20270671)
林 洋 財団法人 東京都神経科学総合研究所, 解剖発生学研究部門, 主事研究員 (20291940)
ALVES S. E. Rockefeller Unlversity, 研究員
WELLAND N. G. Rockefeller Unlversity, 助手
MCEWEN bruce Rockefeller University, Neuroendocrinology Lab, Professor
WEILANF Nancy Rockefeller University, Neuroendocrinology Lab, Assistant Professor
ALVES S.E. Rockefeller University, 研究員
WELLAND N.G. Rockefeller University, 助手
MCEWEN B.S. Rockefeller University, 教授
WEILAND N.G. Rockefeller University, 助手
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1998年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1997年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
|
キーワード | エストロゲン受容体 / アンドロゲン受容体 / 免疫組織化学 / 遺伝子発現 / 介在ニューロン / 視床下部 / 海馬 / 中脳 / アイソフォーム / In situ hybridization / RT-PCR |
研究概要 |
神経内分泌機構の発生・発達と機能の発現には、エストロゲンやアンドロゲンなどの性ステロイドホルモンが関与していることは良く知られている。われわれはラット脳内および末梢神経系におけるステロイドホルモン受容体の分布と、異なるホルモン環境下におけるその変化について解析を行った。主として用いた手法は免疫組織化学(IHC)とin situ hybridization組織化学(ISHH)である。これらの一連の解析によって次の項目が明らかになった。(1)ラット脳内のERα免疫活性は、視束前野、視床下部正中核、外側手網核、視床下部弓状核、視床下部腹内側核腹外側部、扁桃体等であり、一般に生殖活動に関連している領域である。(2)ERα免疫活性には雌が強く雄で弱い性差が存在した。特にこの性差はエストロゲンをアンドロゲンに転換する酵素である芳香化酵素(アロマテース)の分布する領域と一致していた。したがって雄動物の精巣が分泌するアンドロゲンが脳内でエストロゲンに転換され、ERαの発現を抑制的に調節していると説明できる。(3)脳内のERα発現は上記に示した領域以外にも、大脳皮質、海馬、中脳中心灰白質に、散在的ではあるが明瞭なシグナルとして検出された。大脳皮質には第2層に広く検出された。海馬では歯状回と海馬角放射層に検出され、中脳では中心灰白質と正中縫線核に検出され、これらは介在ニューロンであった。さらに、(4)ERαは背根神経節にも検出されることを明らかにした。また、神経伝達に関係すると考えられているカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)とERαとの同一細胞内共存について検討した結果、CGRP発現の調節にエストロゲンはERαを介して関与していることが示唆された。
|