研究課題/領域番号 |
09044269
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
春山 洋右 (脊山 洋右 / 背山 洋右) 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90010082)
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研究分担者 |
PEVET Paul ルイ, パスツール大学・理学部, 教授
BUZZELL Gera クウェート大学, 医学部, 教授
内島 泰信 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (90272426)
久保田 俊一郎 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (00260480)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
1998年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1997年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | アンドロジェン / 雌雄差 / 脂質組成 / 阻害剤 / 分枝アミノ酸 / 分枝鎖脂肪酸 / 分子脂肪酸 / アンドロジェン受容体 / ゴールデンハムスター / ハーダー腺 / アシルCoA脱水素酵素 / 遺伝子発現調節 / 分岐鎖アミノ酸 / アルキルジアシルグリセロール |
研究概要 |
ゴールデンハムスターのハーダー腺の脂質組成に見られる顕著な雌雄差は血中アンドロジェンレベルにより調節される。そこでアンドロジェン受容体を介して脂肪酸合成が調節される機構を明らかにすることを目的とし、研究を行った。 去勢した雄のハムスターにtestosterone enanthate(TE)を投与し、分枝鎖プライマーの生成を調節するisovaleryl-CoA dehydrogenase(IVD)及びshort/branched chain acyl-CoA dehydrogenase(SBCAD)の活性及び遺伝子発現量を分析した。またアンドロジェン受容体(AR)の発現をタンパク質及び遺伝子レベルで解析した。 正常な雄では腺にIVD及びSBCADの活性が認められたが、去勢後2週間を経過した雄では極めて低い値であった。しかし、TE投与により経時的かつ濃度依存的な酵素活性の増加が認められた。 ラットIVDcDNA配列をもとにプローブを作製し、ノザンブロット分析を行ったところ、IVDmRNA量はTE投与7日後に増加が認められた。 ARについて、腺内における発現を免疫組織化学的に分析したところ、去勢雄では少量の発現しか認められなかったが、TE投与後、経時的に増加するのが観察された。ARmRNA量の変化をRT-PCRにより分析したところ、投与後1日目で既に増加が確認された。 以上からハーダー腺に見られる脂質組成の雌雄差はアンドロジェンによりIVD及びSBCADの発現が遺伝子レベルで調節された結果生じると考えられた。
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