研究課題/領域番号 |
09044307
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
乾 明夫 神戸大学, 医学部・附属病院, 講師 (80168418)
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研究分担者 |
SCHWARLZ Thu コペンハーゲン大学, 医学部, 教授
SAMUELSON Li ミシガン大学, 医学部, 助教授
SAMUELSON Linda C. Michigan University School of Medicine, Associate Professor
SCHWARTZ Thu コペンハーゲン大学, 医学部, 教授
SOMUELSON Li ミシガン大学, 医学部, 助教授
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
1998年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1997年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
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キーワード | 食行動 / トランスジェニックマウス / ノックアウトマウス / 神経ペプチド / neuropeptide Y / 神経ペクチド / Neuropeptide Y |
研究概要 |
ヒト食行動異常症としての代表的な疾患は、拒食症・過食症・ストレス性肥満症などであるが、ストレスが食行動異常を招来する分子機構は明らかではない。本研究は、食欲の最終調節因子であるNPYやCRFあるいは循環血中の満腹因子であるPP,CCKなどをターゲットとして、一連のトランスジェニックマウス・ノックアウトマウスを作製することを目的とした。食欲の調節因子の意義を明確にすることにより、創薬を通じて臨床応用しうるからである。 この3年間で以下の研究成果を得ることができた。 1. NPYトランスジェニックマウス・ノックアウトマウスを作製と解析を行った。ヘテロマウスはおそらくはCRFと密接な関連を持ち、不安行動を発現した。一方、ホモマウスはショ糖負荷により、肥満傾向を示すことを観察した。 2. CRFの作用に重要な役割を有するCRF Binding Proteinのトランスジェニックマウス・ノックアウトマウスを作製した。マウスは不安レベルの減少を示し、摂食の日内リズムに異常が認められた。 3. PPのトランスジェニックマウスを作製した。マウスは軽度のやせと胃排泄能の低下を示し、拒食症のモデルとして興味深く思われた。 4. PYYノックアウトマウス作製が順調に進み、今春にキメラマウスが誕生予定である。PYYとPPはその遺伝子の位置が近接しているために、PPノックアウトマウス作製もPYYノックアウトマウスの解析と同時に行っていく。 これ以外にも、他の食欲調節因子に対する遺伝子組み換えマウス作製を準備中であり、得られた動物の食行動異常モデルとしての意義を詳細に検討すべく、パラダイムを検討中である。
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