研究課題/領域番号 |
09044320
|
研究種目 |
国際学術研究
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究分野 |
保存治療系歯学
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
赤峰 昭文 (1998) 九州大学, 歯学部, 教授 (00117053)
中島 美砂子 (1997) 九州大学, 歯学部, 助手 (20207773)
|
研究分担者 |
JOYNER Alexa ニューヨーク大学, メディカルセンター, 教授
REDDI A.Harr カリフォルニア大学デービス校, 医学部, 教授
橋口 勇 九州大学, 歯学部, 助手 (10150476)
HARRI Reddi A. UCDA., Medicine, Professor
REDDI A Hari カリフォルニア大学, デイビス校・医学部, 教授
赤峰 昭文 九州大学, 歯学部, 教授 (00117053)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1997年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
|
キーワード | 象牙質形成 / 転写調節因子 / 遺伝子クローニング / Gli / ジンクフィンガープロテイン / bone morphogenetic protein / growth / defferentiation factor / Growth / differetiation factor / ノックアウトマウス / zinc finger transcription factor / 歯髄 / 歯牙発生 / Growth differentiation factor / Bone morphogenetic protein / Transforming growth factor-β superfamily / 歯髄創傷治癒 / in situ ハイブリダイゼーション |
研究概要 |
TGF-βスーパーファミリーに属する新規の遺伝子をラット切歯歯髄のRNAからRT-PCR法にてクローニングし、GDF11と命名した。このGDFllはGDF8とmature regionで90%のアミノ酸配列の相同性がみられた。ノーザンブロットの結果、GDFllはアダルトの歯髄および脳に発現がみられた。In situハイブリダイゼーションでは、GDF11は胎生8.5日のtail budに発現し、胎生10.5日では上顎突起、下顎弓、肢芽、神経質背側部に発現し、後に分化した象牙芽細胞、鼻上皮、脳の一部、網膜に発現がみられた。しかしながらノックアウトマウスには表現型がみられなかった。 ついで、BMPの上流にて転写を調節する遺伝子のクローニングをおこない、ジンクフィンガー転写調節因子Gliに相同性の高い新規の遺伝子G23を得た。G23はアダルトでは歯髄と腎臓に特異的に発現しており、胎生期では10.0日に肢芽に発現し10.5日では鰓弓、顎顔面の頭蓋との境界部、後にwhisker follicle、椎間板、腎臓、精巣および歯髄に発現がみられた。Shhシグナル系との関連性をみるためにShh,Ptc,Gli2,Gli3の歯牙発生期における発現の変化をG23と比較した。これらShhシグナル系の遺伝子とG23は歯髄間葉において時間的空間的に発現の相関性があり、Gliメンバーとともに歯胚における細胞の位置情報を伝え、特定の細胞の分化を導く役割を有する可能性が示唆された。この仮説を証明するべく、G23のノックアウトマウスを作製しGli,Gli2,Gli3のノックアウトマウスとともに、その機能喪失による歯牙の表現型の変化を検索している。
|