研究課題/領域番号 |
09044323
|
研究種目 |
国際学術研究
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究分野 |
医化学一般
|
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
森 正敬 熊本大学, 医学部, 教授 (40009650)
|
研究分担者 |
DAS Atze T. アムステルダム大学, 医学センター, 助教授
LAMARS Woute アムステルダム大学, 医学センター, 教授
後藤 知己 熊本大学, 医学部, 助手 (20264286)
寺田 和豊 熊本大学, 医学部, 講師 (00253724)
滝口 正樹 千葉大学, 医学部, 助教授 (40179578)
HAKVOORT The アムステルダム大学, 医学センター, 助教授
LAMERS Woute アムステルダム大学, 医学センター, 教授
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1998年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1997年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
|
キーワード | 一酸化窒素 / 一酸化窒素合成酵素 / 中枢神経系 / アストロサイト / リポ多糖 / 免疫染色法 / 遺伝子発現 / 細胞分化 / 肝臓 / 可塑性 / 海馬 / 長期増強 / 長期抑圧 / サブトラクション |
研究概要 |
一酸化窒素合成酵素(NOS)には神経型NOS(nNOS)、誘導型NOS(iNOS)、そして血管内皮型NOS(eNOS)の3つのアイソザイムが存在している。中枢神経系においては、nNOSおよびeNOSが恒常的に発現し、神経細胞の可塑的変化や細胞死などに関与していると考えられている。ラット脳内におけるnNOSの発現は主に神経細胞に認められているが、nNOSの発現Vについては、いまだ議論が分かれるところである。今回免疫組織染色により、eNOSの発現部位を調べた。ラット脳凍結切片を複数eNOS抗体を用いて検索したところ、脳のほぼ全領域にわたってシグナルが認められた。特に血管周囲や、脳梁、前交通、内包などの白質に強い染色が見られた。アストロサイトにおけるeNOSの発現が確認された。我々は以前、iNOSの誘導が見られない低用量のリポ多糖(LPS)を腹腔内投与することにより、ラット脳においてeNOSの発現誘導が見られることを報告した。今回、LPS刺激によるeNOSの発現パターンの変化について、免疫組織染色による観察を行ったが、特に新たな発現部位の出現は認められなかった。従ってLPSによるeNOSの発現誘導は、恒常的に発現の見られるアストロサイトでの発現量の増加によるものと考えれた。アストロサイトは神経細胞に支持や調節に寄与し、また血液-脳関門等の病態生理学的応答へのeNOSの関与が示唆された。
|