研究課題/領域番号 |
09044326
|
研究種目 |
国際学術研究
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
|
研究機関 | 宮崎医科大学 |
研究代表者 |
中里 雅光 宮崎医科大学, 医学部, 講師 (10180267)
|
研究分担者 |
GARBERS Davi テキサス大字南西医療センター薬理学, 教授
宮里 幹也 国立循環器病センター研究所生化学部, 室員 (50291183)
寒川 賢治 国立循環器病センター研究所生化学部, 部長 (00112417)
松倉 茂 宮崎医科大学, 医学部, 教授 (70030939)
|
研究期間 (年度) |
1997
|
研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
|
配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1997年度: 6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
|
キーワード | uroguanylin / guanylin / cyclic GMP / guanylate cyclase / water-electrolyte balance |
研究概要 |
(1)ヒトとラツトのguanylinとuroguanylinに対する特異抗体と高感度測定法を開発し、両ペプチドの体内分布と細胞局在を明らかにした。guanylinは主として下部腸管の上皮細胞に存在し、一方uroguanylinは胃と上部小腸の内分泌細胞に存在していた。ヒト,ラツト,マウスのuroguanylin cDNAのクローニングを行い、塩基配列を世界に先駆けて決定した。またguanylinとuroguanylinの産生細胞を同定した。(2)GC‐Cのノックアウトマウスを開発し、消化管におけるguanylin famIlyの水・NaCl代謝調節作用を解析した。両ペプチドは経口NaCl負荷により、消化管での生合成と分泌が増加した。(3)ヒトguanylinとuroguanylin遺伝子の全塩基配列を決定した。FlSH法により、両遺伝子が第1染色体短腕に連結して存在することを報告した。(4)ヒトとラットの消化管よりguanylinとuroguanylinの分子種を単離し、全一次構造を決定した。前駆体蛋白から成熟ペプチドヘのprocessing過程を明確にした。さらに哺乳動物細胞を用いて、リコンビナントによるguanylin前駆体蛋白の合成系を確立した。(5)guanylinとuroguanylinの血漿濃度と尿中排泄量は、NaCl摂取量に相関して増加した。uroguanylinの血漿濃度は、Zollinger Ellison症候群やカルチノイドで増加していた。(6)guanylin familyは、大腸癌由来培養細胞に対し、10^<-8>Mから濃度依存性に増殖抑制効果を示した。uroguanylinとその受容体は胃のECL細胞に存在し、uroguanylinはECL細胞からのヒスタミン分泌を濃度依存性に促進した。
|