| 研究課題/領域番号 |
09045003
|
|---|
| 研究種目 |
基盤研究(B)
|
| 配分区分 | 補助金 |
|---|
| 応募区分 | 一般 |
|---|
| 研究分野 |
教育学
|
|---|
| 研究機関 | 宮城教育大学 |
|---|
研究代表者 |
島森 哲男 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (70125699)
|
|---|
| 研究分担者 |
市瀬 智紀 宮城教育大学, 教育学部, 助教授 (30282148)
笠間 賢二 宮城教育大学, 教育学部, 助教授 (50161013)
高橋 孝助 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (80091776)
佐藤 雅子 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (60091774)
山懸 浩 (山縣 浩) 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (50000295)
吉川 和夫 宮城教育大学, 教育学部, 助教授 (00250861)
永田 英治 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (20164428)
久保 健 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (60125698)
|
|---|
| 研究期間 (年度) |
1997 – 1999
|
| 研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
| 配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
|
|---|
| キーワード | 中国の教育 / 教育改革 / 基礎教育 / 農村教育 / 応試教育(受験教育) / 素質教育 / 地域密着型教育 / 個性教育 / 中国と日本 / 比較研究 / 社会変動 / カリキュラム改革 / 体育・音楽教育 / 家庭教育 |
|---|
| 研究概要 |
中国では近年の改革開放政策の進展に伴い、教育に対する取り組みも大きな変革期を迎え、「基礎教育」の充実と改革が積極的に進められてきた。その結果、農村部においても「基礎教育」は、教師の資質・教育環境などの面において充実をみ、父母の教育熱も加わって、上級学校を目指す「応試教育」(受験教育)へと急速に傾斜しつつある。都市部には私学的性格の強い、応試教育専門の「貴族学校」も生まれた。
こうした傾向は人々の農村から都市への流入という社会現象と重なって、農村の知識人層の都市流出という事態を生み、また一方、経済的あるいは能力的に「応試教育」を受けられない学生たちの学習意欲の減退やそれにともなう諸問題も生じている。こうした農村部における新たな問題点を解決し、教育の多様化、地域密着型の教育の普及、ないし学生の個性重視を目指して、近年提唱されたのが、「素質教育」である。「素質教育」には2つの面がある。1つは中央志向・都市志向の「応試教育」とは別の、地域の特性に応じた教育を目指すということ。すなわちその地域の要求に即した人材養成を目指し、地域の発展に寄与することを模索する教育。もう1つは個人の特性・能力に応じた個性教育をめざすということ。こうした「素質教育」が中央からの指示もあって、全国的に積極的に進められ、大きな成果をあげている。
この研究では中国におけるこうした動向を、都市部および農村部で具体的に調査し、家庭における教育意識のアンケート調査や、各地域独特のカリキュラム・教材の調査・収集、あるいは個別の授業の録画・記録などを通じて、現代中国の教育の現状と、教育をめぐる諸問題を解決するための模索のあとを明らかにすることができた。それは日本が現在抱えている教育をめぐる深刻な諸問題を解決する上でも、具体的な示唆を与えるものといえる。また中国側にとっても日本の教育の現状理解が今後の教育改革に資するところ大きいものがあった。
|
