研究課題/領域番号 |
09045012
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 愛知淑徳大学 |
研究代表者 |
坂元 多 愛知淑徳大学, 現代社会学部, 教授 (90225805)
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研究分担者 |
大西 誠 愛知淑徳大学, 現代社会学部, 教授 (10308992)
五島 幸一 愛知淑徳大学, 現代社会学部, 教授 (10149932)
大野 光子 愛知淑徳大学, 文学部, 教授 (90131226)
日色 真帆 愛知淑徳大学, 現代社会学部, 助教授 (50222237)
FLEMING Dani Media & Performing Arts, University of Ul, Senior Lec
HILL John Media & Performing Arts, University of Ul, Senior Lec
MCLOONE Mart Media & Performing Arts, University of Ul, Professor
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
1999年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1997年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | メディア学 / 共同講座 / 北アイルランド / 異文化 / カルチュラルスタディ / メディア教育 / テレコミュニケーション / インターネット |
研究概要 |
本研究は、愛知淑徳大学と北アイルランドのアルスター大学との間で開設した大学院修士課程レベルの共同講座インターナショナル・メディアスタディースを推進し、同時に異文化間におけるメディア教育の可能性を探るために進められた。この講座は、前期の間は名古屋で、後期は北アイルランドで学習するという前例のないものであった。 1997(平成9)年度は3名、1998(平成10)年度は1名の学生に対して授業を行った。この講座を円滑に進めるため、双方のスタッフ間で異文化間におけるメディア教育についての一貫性ある研究・教育テーマを探った。この過程を通して、同じメディア学についても、アルスター大学側はいわゆるカルチュラルスタディーズを取り入れた理論的アプローチをとるのに対して、愛知淑徳大学側は、スタッフの多様な専門領域を背景として、やや実験的なアプローチをとり、坂元を中心としてメディア制作を意図した実践的傾向が強いことも特徴であった 1999(平成11)年度には、日本側の大学院体制の変更等によって募集を見送ったが、1999年11月に.アルスター大学からMartin McLoone、John Hill、Sarah Edgeの3名が来日し、日本側の全メンバーと議論を深めた。その結果、1)授業評価や学位など両国間で大学制度に相違があるため共同講座運営に困難が多いこと、2)メディア学という新しい学問領域に対し両者で捉え方の相違があること、3)その異なるパラダイムに基づき半年ずつ集中的に学習する上に、北アイルランドでは英語のみで講座が運営されるため、日本人学生には厳しいプログラムであること、4)日本語の制約が大きいためか、結局、北アイルランドから日本に来て学ぶ学生を確保できなかったことなどの問題点が指摘された。 しかし、これらの困難を超えて共同講座を運営することで、メディアを捉える視野の広がりが得られ、研究、教育をすすめる上での具体的方法が豊富になった。さらに、その成果を広く公開するために、1999年11月12日に名古屋で、両大学のメンバーを中心に国際シンポジウム「メディアの東西比較」を開催し、メディアに関する異文化比較の議論を深めることができた。
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