研究課題/領域番号 |
09045023
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
荒木 武司 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (20116148)
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研究分担者 |
裴 光雄 (裴光 雄) 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (60263357)
元村 直靖 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (80190974)
サシリーン バンオン パナコーン地域総合大学(タイ国), 講師
リブル アヤレー パナコーン地域総合大学(タイ国), 講師
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 社会開発 / 医療保険制度 / 社会保障 / 企業的システム / 市場原理 / 社会保障基金 / 労働者災害補償基金 / 教育 / 住宅 / 医療保健 / 財源問題 / 医療保険 / 産業基盤 |
研究概要 |
「東アジアの近代化と社会開発に関する多角的研究」という研究課題で、研究期間の3年間で4度訪タイし、教育、住宅、医療保健、社会保障等に関して、同国の制度と現状をヒアリング調査、資料収集を行いながら分析してきた。 報告書に収められている研究論文は、医療保健及び社会保障に関する論文を掲載している。医療保健に関する論文では、タイ国におけるプライマリー・ヘルスケアに関する現状と課題について、詳細に分析・考察されている。結論としては、タイの医療保健制度は企業的システムに分類されること、したがって、現時点では採算性の要求される市場原理が制度の中心となっていること等が指摘されている。なお同論文は英語版も報告書に所収されている。 社会保障に関する論文では、タイ中央政府の社会保障局による社会保障基金と労働者災害補償基金に焦点を当てて、分析・考察がなされている。結論としては、タイ国では1990年代以降、1974年に成立した労働者災害補償基金の被雇用者の適用範囲が従業員20名以上から10名以上に拡大したように、また社会保障法の制定に基づき杜会保障基金が設立されたように、近代的社会保障制度の充実化が進展していったことを指摘している。 上記の論文以外に、中央官庁及び研究機関で入手した内部資料を報告書には収めている。これらの内部資料は貴重な一次資料であり、同学の研究者にとって極めて有意義な資料である。
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