研究分担者 |
塚本 寛 九州工業大学, 工学部, 教授 (50117305)
西 道弘 九州工業大学, 工学部, 教授 (80038588)
田中 博喜 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (00227167)
清水 文雄 九州工業大学, 情報工学部, 助手 (20284599)
OKTAY Baysal オールドドミンオン大学, 工学部, 教授
BALAKUMAR Ponnampalam Old Dominion University
BAYSAL Oktay Old Dominion University
BALAKUMAR P. オールドドミニオン大学, 工学部, 助教授
BAYSAL Oktay オールドドミニオン大学, 工学部, 教授
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配分額 *注記 |
4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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研究概要 |
はく離の制御は古くて新しい課題であるが,近年応用範囲の広汎化を迫られている流れにとってますます重要な課題となってきている.これまで非定常(並進およびピッチング)運動翼まわりの流れ場の実験解析が進められているが,詳細な計測に基づくものは少ない.また,はく離の制御を念頭においたはく離発生の予知に関する研究が現れ始めたのが現状であり,はく離の制御技術にいたっては体系だった制御法に関する研究は極めて少ない. 非定常運動翼に発生するはく離現象は非常に複雑であり,未解明な部分が多く残されている.また,非定常運動翼まわりの流れ場に関する研究は数値計算や実験などにより多数行われているが,これらの多くは高レイノルズ数領域を対象としたものがほとんどである.近年ではmicro-electro-mechanical-systems(MEMS)の急速な発達に伴い,対象となる流れ場は低レイノルズ数領域となる.しかし残念ながら,低レイノルズ数領域における非定常運動翼まわりの流れ場に関する研究はほとんど報告されていない. 調査の結果,プランジング運動翼を使用したはく離流れの制御等,非定常運動翼を利用した現実的はく離制御の研究が活発に行われており,また多数の小さくて細い板を翼後緑に付加し,その板の動きを独立に制御することではく離の発生を制御しようとする試みが行われ始めている. さらに,高レイノルズ数領域においては非定常運動を行う翼に働く揚力及び効力を定量的に見積もれるほどの高精度の計算法は未確立であり流れ場に発生する渦のシミュレーションは翼背面に発生する一次の大きな渦のみを可視化する程度が現状であるとの認識が得られた. 本研究では,低レイノルズ数領域を対象とし,非定常はく離流れのはく離渦構造及びそれに働く非定常流体力特性を可視化実験及び非定常流体力測定実験の両面から明らかにした.
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