研究分担者 |
福本 直之 姫路工業大学, 工学部, 助手 (90275305)
永田 正義 姫路工業大学, 工学部, 助教授 (00192237)
NELSON Brian ワシントン大学, 工学部, 助教授
JARBOE Thoma ワシントン大学, 工学部, 教授
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研究概要 |
姫路工業大学(以下,姫工大と略記)とワシントン大学(以下、UW大と略記)の両大学では,同軸型ヘリシティ注入による球状トーラス(ST)プラズマの生成と閉じ込めに関する研究協力を平成9年度から実施している。 平成9年および10年度前半は,姫工大既設のマルチ・チャンネル1m可視分光器を用いて,姫工大のST装置(装置名:HIST)において生成されるSTプラズマのイオン温度をイオン線ドップラー幅より求めた。また,閉じ込め過程で発生するプラズマの回転によるプラズマ流速をイオン線ドップラーシフトの測定から求めた。この実験にはUWの研究者が参加した。 平成10年度後半に姫工大の分光器をUW大に搬送し,UW大のST装置(装置名:HIT)に設置した。最終年度である平成11年度には,姫工大分光器を用いてHITで生成されるSTプラズマに対して姫工大の実験と同様の測定を行った。データ解析は,UW大で開発されたデータ解析プログラムを採用して行われた。この実験には,姫工大の研究者が参加した。 UW大のHIT装置において得られた主な実験結果は, i)中心部のイオン温度は最大100eV,周辺部のイオン温度は20eV ii)プラズマイオンの回転速度が10km/s程度 iii)不安定性n=1モードの変形磁界のトロイダル方向回転位相速度は30km/s である。 これらの結果を基にして,ヘリシティ入射による電流駆動の機構について考察した。
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