研究課題/領域番号 |
09045070
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用微生物学・応用生物化学
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
加藤 富民雄 佐賀大学, 農学部, 教授 (90109223)
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研究分担者 |
神田 康三 佐賀大学, 農学部, 助手 (00117095)
塚本 卓治 佐賀大学, 農学部, 教授 (70136597)
柳田 晃良 佐賀大学, 農学部, 教授 (00093980)
SAVITREE Lim カセサート大学, 理学部, 助教授
NAPAVARN Nop カセサート大学, 理学部, 助教授
THEERAGOOL G カセサート大学, 理学部, 助教授
NOPARANARAPO ナパバーン カセサート大学, 理学部, 助教授
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1997年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 抗酸化物質 / フェノールオキシダーゼ / 好冷細菌 / 立体構造 / キメラ毒素 / キトサン / キトサナーゼ / オロチン酸 / 制限酵素 / ファージ / 接合誘発 / 低温適応 / 非毒素領域 / 毒性発現 / 低脂血症 / 生体防御 / n-3系多価不飽和脂肪酸 / 脂質代謝 |
研究概要 |
1.微生物の抗酸化作用の一つの要因である抗酸化物質の生産条件を糸状菌及び酵母を用いて検討した。 Aspergillus oryzaeやA.sojaeは菌体外にペプチド性の抗酸化物質を好気的条件下で生産するが、A.awamoriは静置培養で高活性を示した。Saccharomyces cerevisiae IFO234,IFO2373及びSporobolomyces salmonicolorの抗酸化物質の生産は培地組成、培養温度、通気量に強く影響され、菌株によってその最適条件は異なっていた。 2.生物環境適応システムの分子機構に関する研究の一環として、昆虫(イエバエ)のフェノールオキシダーゼ活性発現に及ぼす外部環境変化の影響を生育温度の変化を中心に調べた。蛹化後、3〜4日目の蛹を25℃と37℃の温度で一昼夜放置し、体液中のフェノールオキシダーゼ活性を調べた。その結果、25℃で放置したものよりも37℃で放置したイエバエの蛹の方が、その体液フェノールオキシダーゼ活性の発現が高いことが認められた。 3.南極産好冷細菌Alteromonas sp.AS11が生産するアルカリセリンプロテアーゼApa I 及びフォスファクターゼを精製しその性質を調べた結果、それらは至適温度が中温性の相同酵素と比較して20℃低く低温で高い比活性を示した。さらに、その遺伝子をクローニングし塩基配列を決定し、その立体構造モデルから低温適応性を推察した。 4.Bacillus thuringiensis HD-1株が産生する殺虫性毒素の活性型毒素領域に、種類の異なる非毒素領域を付加したキメラ毒素を構築してカイコに対する殺虫効果を検討した。その結果、毒性発現には関与しないとされてきた殺虫性毒素の非毒素領域も毒性発現に深く関与することが明らかになった。 5.エビ・カニ殻などのキチン質を含む廃棄土壌中及び高温処理したコンポストからキトセナーゼを生産するBacillus属の細菌を2株単離した。これらの酵素のN末端アミノ酸配列を分析した結果、得られた酵素はそれぞれFamily 8及びFamily 46に属する酵素であることが明らかになった。 6.ラットにおけるオロチン酸の過剰摂取による低脂血症は、オロチン酸が肝MTP活性の阻害を介して肝でのVLDL合成・分泌を抑制することによって起こることを初めて明らかにした。
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