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ザカフカ-スの民族問題と歴史記述

研究課題

研究課題/領域番号 09203201
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関弘前大学

研究代表者

北川 誠一  弘前大学, 人文学部, 教授 (50001813)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードグルジア / アブハジア / アバザ人 / アバスグ人 / アプスィル人 / サムルザカノ / 名称民族 / 民族紛争
研究概要

1ザカフカ-スにおける民族紛争の一つの典型的タイプは、地域名と同じ名称を持つ、いわゆる「名称民族」の地位を巡るものである。
2名称民族のその名称の領域に於ける他の民族に対する様々な分野での優越権はソ連憲法では明確に保証されている訳ではなかった。しかし、現実には公的組織の重要な官職はその名称民族に与えられており、それに反する任命は地元住民から民族的権利の侵害であると考えられた。名称民族の一員であることは、他の諸民族との比較で表現すれば、それだけで人生の成功を約束された。
3名称民族である権利は、当該地域での先住性によって規定された。過去を研究するべく歴史学は、民族紛争に関わることをよぎなくされた。アブハズ人は19世紀まで、アブハズ人が今日のアブハズィアの多数派民族であることを、グルジア人はグルジア人が多数派であったと主張する。
4歴史学におけるアブハズ、グルジア紛争での主要な論争は以下の諸問題である。(1)起源前2千年紀以前の両民族の分布。(2)古代アブハズィアの住民であるアバスグ人、アブスィル人の民族的帰属。(3)9世紀に現れた中世アブハズ王国の民族的性格。(4)10世紀に出現したグルジアのバグラト王家の民族的出自。(5)19世紀まで今日のアブハズィアに存在したアブハズィア公国特にサムルザカノ地方における民族的、領土的構成。(6)ロシア革命後成立したグルジア共和国(1918-21年)の対アブハズ人政策。(7)ソ連時代のグルジア政府のアブハズィア政策。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 北川誠一: "アブハジア・グルジア紛争と歴史記述" 旧ソ連の地域別研究-ザカフカ-ス. 3-24 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 北川誠一: "モンゴル帝国のグルジア支配" オリエント. 42・2(予定). (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 北川誠一: "古代アブハズィアの種族" 民族の共存を求めて(3). (予定). (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 北川誠一: "アブハズ・グルジア紛争における歴史記述の機能" 民族の共存を求めて(3). (予定). (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 北川誠一: "ザカフカ-スの民族問題と歴史記述" 弘前大学, 172 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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