研究課題/領域番号 |
09204210
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
中谷 広正 静岡大学, 情報学部, 教授 (80109131)
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研究分担者 |
田村 貞雄 静岡大学, 情報学部, 教授 (40002688)
阿部 圭一 静岡大学, 情報学部, 教授 (80022193)
伊東 幸宏 静岡大学, 情報学部, 助教授 (20193526)
明石 美奈 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (60273166)
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研究期間 (年度) |
1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1997年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 人文科学 / マルチメディア / データベース / 統合環境 / ええじゃないか |
研究概要 |
本年度は、歴史学研究の支援を行うシステムの構築を行った。歴史学的研究に利用される歴史史料の特徴を考察した。それに基づいて歴史学研究において支援を必要とするポイント、さらにその具体的な現実方法を検討し、その方法に基づいてシステムを実装した。 今回は、(1)対象をテキスト文書に限定し、膨大な史料の中から歴史学者の独自の視点から関心のある史料を選び出すこと、(2)選び出した史料を歴史学者の主観に基づいて整理すること、そして(3)整理された史料を一つの空間に配置して全体を俯瞰しやすく提示すること、の3点を取り上げ、そのような支援を行うシステムについて研究した。そして、その方法に基づきシステムを実装する際のポイントやデータ構造の検討を行った。 さらに、今回作成したシステムを用いて、歴史学研究の仮説検証を実際に行い、システムの評価を行った。具体的題材としては、1867年頃、伊勢神宮などのお札降りを発端として起こった「ええじゃないか」と呼ばれる事件に関する仮説を歴史学研究者から提示してもらい、その検証を行った。その第一ステップとして、仮説検証に必要な静岡県西部、愛知県東部の江戸時代末期の史料データベースを構築し、仮説検証作業を進めた。現在のところ、史料が不足していることと、表現パタンや基準値などが、最初に直観的に設定したものをそのまま利用しており、リファイン作業が十分に行われていないことなどにより、十分な検証には至っていない。しかし、研究分担者である歴史学者の印象評価により、自分の思いつきが比較的簡単な作業で可視化して確認できる点で、システムの有用性が認められた。
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