• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

日本語学習者を対象とした読書支援システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 09204226
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関国際基督教大学

研究代表者

鈴木 庸子  国際基督教大学, 教養学部, 講師 (00216459)

研究分担者 カッケンブッシュ 寛子  名古屋外国語大学, 外国語学部, 教授 (10204439)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード日本語教育 / 読解教育 / CAI / 個別学習 / 言語分析 / 言語統計分析 / 読解力
研究概要

大学の教養課程の日本語教育では,外国人学生が日本人学生と同様の知的な大学生活を送れるようになることが目的とされている。しかし,上級の日本語コースを修了した時点で、外国人学生の日本語力は母語話者に相当するとは言えないのが現状である。
この研究は,コンピュータ技術を利用して電子ブック「読書支援システム新書ライブラリー」を開発し,上級日本語コース修了後の外国人学生に対して,自律的な日本語学習環境を提供しようとするものである。そのために次の3点を研究の目的とする。
1.読書支援システム「新書ライブラリー」を開発し,学習効果を検証すること。
2.マニュアルを作成すると同時に,このシステムを実践的に利用するための学習環境について,検討すること。
3.マニュアルを作成するに当たり,読書素材として選択した文章を学習内容ととらえて,漢字,語彙,表現,などを調査する。そして文章の特徴,むずかしさという観点から記述すること。1997年度までに「新書ライブラリー」のシステムとマニュアルを完成し,このシステムによる読解力の向上を測定するための読解力テストを開発した。読解力テストを開発する中で,外国人学習者と日本語母語話者の間の読み時間差が明らかになった。システムの効果の検証にあたっては読解力のみではなく読み時間の向上を考慮する必要性が示唆された。また読書素材の言語分析を量的な側面から行た。その結果,読解素材の文章の難しさと漢字使用率および文長が関係することが推測された。さらに学習者にとって特に易しいと判定された文章は「国立国語研究所」が策定した「基本語二千」とのカバー率が他の文章に比べて高かった。今後は,このシステムの学習効果の検証,マニュアルの有効性を含めた学習環境の検討,より質的な面からの言語分折を行う予定である。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi