研究課題/領域番号 |
09204240
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪明浄女子短期大学 |
研究代表者 |
伊藤 鉄也 大阪明浄女子短期大学, 文芸科, 助教授 (10232456)
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研究期間 (年度) |
1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 源氏物語 / 本文 / 写本 / 別本 / 異本 / 階級値 / コンピュータ / データベース |
研究概要 |
本年度は、源氏物語の諸本から代表的な4種類の本文(大島本・陽明本・保坂本・尾州本)を選び、翻刻本文をもとにしてその整備をした。そして、各々が内包する質的異同に重みを付け、その集積データから、各写本間の位相を明らかにしていこうとした。特徴のある異同を検討し、異本・異文の世界の様態を探究していくものである。二年計画のちょうど半分を終えたところである。 今回の調査については、拙稿「源氏物語本文の位相と定位に関する考察-「澪標」十五種の書写様態判別の基準について-」(1997年度研究成果報告書所収)にまとめた。ただし、以下の2点が問題として残っている。 ◎1、階級値の再検討……異同に対する重み付け作業に、膨大な時間を要した。それは、重み付けの基準が、あまりにも細かすぎたためである。現在、処理を完了したデータの整理と、54巻の整合性を取るための見直しをしている。その整理点検を行う中で重み付けの階級値を再検討し、6段階から3段階に変更することの有効性が確認できている。 ◎2、データ公開方法の検討……〈異文データ処理ソフト〉と〈データ検索表示ソフト〉の開発を行なう必要がある。平成4・5年度の科研費研究(一般研究C・課題番号:04610266)の一環で開発したプログラム〈プロムナ-ド〉を、研究者指向のものに作り直すことで実現したい。また、古写本の所蔵者や出版社などの諸権利に関わるために、今年度に処理を終えた本文データが公開できないという事情がある。あくまでも暫定的ではあるが、『源氏物語別本集成』の文節番号をもとにして、各々に付与した階級値を一覧表として公表することを考えている。 初年度分の作業を通して、とにかく予想をはるかに越える、膨大なデータ加工時間が必要であった。次年度も本研究を継続するためにも、新たな基準によるデータの点検と改善に着手しているところである。
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