研究課題/領域番号 |
09204248
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 国立特殊教育総合研究所 |
研究代表者 |
棟方 哲弥 国立特殊教育総合研究所, 教育工学研究部, 主任研究官 (70229938)
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研究分担者 |
魚住 超 室蘭工業大学, 情報工学科, 助教授 (60184983)
詫間 晋平 東京学芸大学, 第4部, 教授 (20012552)
勝間 豊 国立特殊教育総合研究所, 教育工学研究部, 研究員 (30270458)
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研究期間 (年度) |
1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 仮想空間フィールドワーク / 人文科学 / コンピュータ / 障害児・者 / 特殊教育 |
研究概要 |
コンピュータ上に構築された仮想世界は情報がコンピュータによって創出されるため、例えば視覚情報を聴覚情報に置き換えて提示させたり、あるいは、実際のフィールドワークに参加できない場合にも、遠隔地にあるフィールドを研究室に居ながらにして探索することが可能となることが期待される。本研究は、それらの手法の有効性を検証し、障害のある学生の人文科学研究を支援する「仮想空間フィールドワーク手法」として提唱を試みようとするものであった。 本年度は、障害のある学生のコンピュータ利用を支援する手段として、I)運動に障害のある場合の入力インタフェースを制作すること、II)二種類の「仮想空間フィールドワーク」システムを構築することを目的とした。運動に障害がある場合には、通常のコンピュータ操作を行うことが困難となる。すなわち、脳性麻痺の場合には不随意運動、筋ジストロフィなどでは筋力の低下などによって、通常の入力装置、例えば、キーボードやマウスが利用できないことが挙げられる。一方、棟方、詫間、魚住(1996)で指摘したように、「仮想空間」における入力装置である3次元マウスなどを使う場合には、運動に障害の無い場合でも、利用者の乗物酔いに近い感覚の出現が懸念される。今回は、不随意運動に対しては、隣り合うボタンを意図せずに押してしまうことを避けるためのガード板と、大きな押しボタンスイッチを利用する。筋力が低い場合に対しては、赤外線センサーを使った入力装置を構成した。さらに3面のスクリーンによる実写映像の提示手法について検討を行った。
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